ナカジョウ ショウタ

入賞履歴

  • 2022年CL2023横浜 マスターリーグ 優勝

ポケカを始めたきっかけ ポケカを始めたきっかけ

初参加の「チャンピオンズリーグ2018 横浜」で17位
5年後に同じ会場で初優勝を飾る!

ポケカを始めたきっかけを教えてください。
幼少期にゲーム『ポケットモンスター サファイア』を遊んだことがきっかけでポケモンが大好きになり、カードも集めるようになりました。対戦をするようになったのは、高校生になってからです。拡張パック「エメラルドブレイク」に収録されていたシェイミEXがとても強いということを知って、興味を持ったんです。
公式大会に参加されるようになったのはいつからですか?
初めて参加したのは2016年のポケモンカードゲーム20th アニバーサリーフェスタですが、本腰を入れ始めたのは2018年のシーズンです。チャンピオンズリーグには「チャンピオンズリーグ2018 横浜」で初めて参加して、結果は17位でした。初参加でそこまで勝てたのは嬉しいのですが、予選1敗した選手のうち僕だけが決勝トーナメントに上がれず、とても悔しかったのを覚えています。それから5年後、同じ横浜の会場で今度は優勝できて本当に嬉しいです。
そんなドラマがあったなんて! 「ポケモンWCS2023」はそんな横浜が開催地ですから、これは期待がかかりますね。

得意なデッキ 得意なデッキ

中盤から終盤にかけての詰めが得意
どうしても覆せない盤面を作り上げる

得意な戦いかたを教えてください。
試合中盤から終盤にかけて相手を盤面で詰ませるような動きが得意です。序盤からゲームプランをシミュレーションしておいて、最終的には詰将棋のように相手を追い詰めていきます。
盤面で詰ませるというのはどういうことでしょう。
相手の場とこちらの場を見比べたときに、どうやっても有利を覆せないことが誰の目にも明らかな状態にすると言いますか……。こちらから見えていない相手の手札や山札にどんなカードがあったとしても、どうしようもない盤面を作るイメージです。将棋で例えると王手飛車取りのような感じです。
なるほど。ポケカだと残りのサイド枚数によってはどちらを取っても勝ちなので、王手どころか詰んでいるんですね。

デッキ作りで大切にしていること デッキ作りで大切にしていること

対策カードを対策だけで終わらせない
汎用性の高いデッキ作りを意識

デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
クイックボールやハイパーボールのようなデッキを安定させるカードは余裕を持って多めに入れるようにしています。それから、特定のデッキに対する対策カードを入れるときは、なるべく汎用性を持たせるようにしています。
ピンポイントな対策にならないようにということですかね。
そうです。具体的には、「チャンピオンズリーグ2023 横浜」で使用したギラティナVSTARのデッキには特性「さるぢえ」のヤレユータンが入っています。これはマリィによる妨害をメインに動くデッキに対策するためのカードなのですが、ほかにも使い道を用意しています。たとえば、バトルVIPパスなどの不要になったカードを山札の上に置いて、キュワワーの特性「はなえらび」やアクロマの実験でロストゾーンへ送ることができます。
仮にマリィを使われなかったとしても、ヤレユータンは十分に活躍できるということですね。
そうでないと、想定した相手以外との対戦ではデッキに使えないカードが入っていることになります。それが1枚や2枚であっても、ハンデとして大きすぎると思います。対策カードを入れること自体はいいのですが、さまざまな活用法を事前に考えておくことが重要ですね。

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ナカジョウ選手のココに注目!

ナカジョウ選手を配信で見かける機会も増えると思います。自身の対戦における注目ポイントはどこでしょう?
注目してもらうなら、ゲームプランの組み立てかたかなと思います。正直なところ自分でオリジナルのデッキを組むのは苦手でして、既存の強いデッキタイプをしっかり扱えないと勝ち上がれないんですよ。そういう意味では、ゲームプランの組み立ては上手い方だと言えるのではないかと思います。
オリジナルデッキを見るのも楽しいですけど、流行のデッキはプレイングの勉強になるので、それはそれで見ていておもしろいです。
試合を見ていると、自分の考えとは異なる選択を選手がしていて疑問に思うことがあると思います。自分の場合は必ず後の展開で効いてくるように行動しているので、その疑問をちょっと頭に留めながら試合を見てもらえると嬉しいです。「そういうことだったのか」と納得してもらえるように頑張ります(笑)。

一番思い出に残っている大会、使用したカード 一番思い出に残っている大会、使用したカード

大会当日にカードを忘れて大ピンチ!
何とか出場できた大会でポケモンWCS出場権を獲得

これまででいちばん印象に残っている大会は何ですか?
やっぱり初めて参加した「チャンピオンズリーグ2018 横浜」ですね。勝てたこと自体は嬉しかったのですが、どうしても悔しさが頭から離れないです。こういうこともあるんだなと実感しました。もうひとつ、「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019」も印象に残っています。じつは当日デッキに入れるカードを1枚忘れてしまったのですが、予備のカードを探してもなくて。慌てて友人に電話して持ってきてもらって、何とか参加できたんです。その大会で初めて世界大会出場の権利を獲得できたので、感情の移り変わりが激しい大会でした(笑)。
ミスひとつで世界大会を棒に振るところでしたね……。ちなみに忘れたカードは何だったんですか?
シロナです。幸い誰もがデッキに入れるようなカードだったので、すぐに持ってきてもらうことができました。急いで持ってきてくれた友人には感謝しています。

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選手が頑張る姿から元気をもらえる

ポケカ以外の趣味は何ですか?
ゲーム観戦です。海外で行われているポケカの大会を中心に、たまにほかのゲームの大会も見ています。自分が実際にプレイしているわけではないゲームの大会でも、プレイング以外の面で選手から学んだり刺激を受けたりすることが多々あって、「自分も頑張ろう」というモチベーションに繋がります。自分が大会で負けてちょっと落ち込んだときなんかに見ると元気が出ますね。

好きなカードとその理由 好きなカードとその理由

ポケカプレイヤーとしての基礎を作った
原点にして最強のカード

好きなカードを教えてください。
これはめちゃくちゃ悩みますが……やっぱりシェイミEXですかね。ポケカにハマるきっかけになったカードですし、初めて勝利を味わわせてくれたカードでもあります。「チャンピオンズリーグ2018 横浜」で17位になったときも、シェイミEXが4枚入ったデッキを使っていました。いまの自分の基礎を作ってくれたカードだと思っています。
ちなみに、悩んだカードというのは?
フェローチェ&マッシブーンGXです。とにかくフェローチェ&マッシブーンGXのデッキが大好きで、大会のためにいっしょに練習したメンバーが全員おなじデッキを本番に持ち込んでくれたくらい突き詰めることができたんです。当の自分はその大会に出られなかったのですが……。その心残りも含めて、思い出深いです(笑)。

よく行くジム よく行くジム

ポケモンカードを楽しむ会
2015年から通い続ける公認自主イベント

よく行くジムはどこですか?
トップボーイ新大駅前店とCards of Paradise桜木店によく行きます。あとは「ポケモンカードを楽しむ会」という自主イベントにも参加しています。このイベントには、まだ公式大会などに出ていなかった2015年ごろからずっとお世話になっていて、このイベントがなければいまの自分はないと思うくらい、かなり思い入れのあるイベントです。
2015年から! すごいですね、毎回参加しているんですか?
ほぼ毎回参加しています。初期のころは参加者が僕と運営の方だけなんてこともありましたが、いまはだいたい16人前後が参加していて、多いときは30人くらい参加されていることもあります。新規の方もけっこう来てくれていて、嬉しい限りです。ガチな対戦もカジュアルな雰囲気もどちらも味わえるイベントなので、もし興味がある方は「ポケモンカードを楽しむ会」のTwitterアカウントがあるので検索してみてください。

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農家兼ポケカプレイヤーならではの悩み

お仕事は何をされているんですか?
家が兼業農家でお米を育てているので、それの手伝いをしています。お米を作るのって意外と大変なのですが、ポケカプレイヤーとしてはゴールデンウィークがぜんぶ田植えなどの作業で潰れてしまうのがとくに辛いです(苦笑)。朝5時に起きて夜8時まで農作業をする日々が続くので、チャンピオンズリーグがその時期と被ると参加できないんです。
農家兼ポケカプレイヤー特有の悩みですね……。ゆくゆくは家業を継がれるのでしょうか?
直播栽培という手法に興味があって、その形式に移行できれば継ぎたいと考えています。いま使っている育苗用ハウスなどが不要になり、いまよりも少人数で回せるようになるんです。どうしても人員確保が難しいので。
将来の夢はありますか?
普通に結婚して幸せに暮らしたいです。……ちょっと気持ち悪いかもしれませんが(笑)。
そんなことないですよ! 夢が叶うよう願っています。