カネコ シンヤ

入賞履歴

  • 2024年チャンピオンズリーグ2024 愛知 マスターリーグ 優勝

ポケカを始めたきっかけ ポケカを始めたきっかけ

最初はパックを開けるだけで満足だった
カードを譲るつもりが対戦に誘われデビュー

ポケカを始めたきっかけを教えてください。
もともと『ポケットモンスター』シリーズをずっと遊んでいて、大学のポケモンサークルにも入るくらいハマっていました。当時はポケカにはそこまで興味を持っていなかったのですが、知り合いがやっていたポケカのボックスを開封する姿をたまたま見たときに自分も開けてみたくなったんです。それで実際に買って開けたはいいものの、開封が目的だったのでカードをどうしようか困ってしまって(笑)。誰かに譲ろうかなと思ってサークルの先輩に相談したら自分よりもっと詳しい人がいると紹介されて、その人に「せっかくだからやろうよ」と誘ってもらったことがきっかけでした。それが2017年の10月頃だっと思います。
パックを開けるとき特有のおもしろさってありますよね。全部譲るつもりだったというのはなかなか大胆ですが。
いまとなっては、あのとき誘ってもらえてよかったですね。でも当時はいまほど盛大なポケカブームではなかったので、対戦するときはあらかじめ複数のサークルに声をかけておかないと人が集まらなかったのを覚えています。逆に言えば、サークルという環境があったのは幸運でした。誘ってもらったその日にデッキを借りて対戦ができましたし、その後も周囲の熱量につられてモチベーションがどんどん上がっていき、自然と大型大会にも参加するようになっていました。その頃にはもう完全にゲームからカードへとシフトして、大学の単位も進級ギリギリになるくらいのめり込んでいました(笑)。

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ゲームのオンライン対戦にハマった時期も

ポケモンのゲームはどれくらいプレイされていたんですか?
子どもの頃に『ポケットモンスター クリスタル』をプレイしたのが最初で、そこからシリーズ作品はずっと追いかけています。ポケモンのアニメや映画もよく見ていましたし、昔からポケモンに触れる機会は多かったです。高校生のときに『ポケットモンスター X・Y』のレーティングバトルにハマっていたので、もっと強くなりたいという想いで大学ではポケモンサークルに入りました。いまではすっかりポケカ中心の生活になってしまいましたが(笑)。

得意なデッキ 得意なデッキ

圧倒的練習量に裏付けされた
正確かつ迅速な行動選択

得意な戦いかたを教えてください。
「チャンピオンズリーグ2024 愛知」で優勝した時に使っていた「悪テラスタル」のリザードンexデッキのような、やることが明確になっているデッキを扱うのが得意なのかなと思っています。
あの手のデッキはピジョットexの特性「マッハサーチ」で何でも好きなカードを山札から手札に加えられるので、むしろ選択肢がものすごく多い臨機応変なデッキという印象があります。
当時は環境がかなり成熟していたこともあり、相手ごとに理想のパターンができあがっていました。相手のデッキとやりたいことが分かっていれば、あとはそのときの手札に足りないものを優先度順に加えるだけです。選択肢は確かに幅広いのですが、自分の中で最適解が定まっているので迷わないっていう感じでしょうか。練習量がとても顕著に結果として表れるデッキだったと思います。そういった点も気に入っていました。

デッキ作りで大切にしていること デッキ作りで大切にしていること

再現性の高さを最重要視
ボールは増やせるだけ増やしたい!

デッキ作りで大事にしていることを教えてください。
昔は自慢のオリジナルデッキをチャンピオンズリーグでお披露目するような感覚でしたが、SNSで大量の情報が集まるようになった昨今は1からデッキを作ることがほとんどなくなりました。良さそうなレシピをもとにカスタマイズするのが基本のやりかたです。
カスタマイズする際はどのような点を重視していますか?
再現性の高さを担保することです。とくにボール系のカードは増やせるだけ増やす意識を持っています。SNSに投稿されているデッキレシピを見ると「ハイパーボールをもっと増やしたい」と思うことがほとんどです(笑)。とくにたねポケモンのポケモンexを山札から探そうとすると、いまはネストボールかハイパーボールしかないので困ることが多いです。「バトルVIPパスがあればな……」と、ついつい思ってしまいますね。

一番思い出に残っている大会、使用したカード 一番思い出に残っている大会、使用したカード

公式大会参加2度目で頭角を現す
有名選手とのマッチアップも思い出深い

いちばん印象に残っている大会は何ですか?
「チャンピオンズリーグ2018 京都」です。初めて参加した「チャンピオンズリーグ2018 名古屋」のすぐ後だったのですが、TOP16に残ることができてすごく嬉しかったのを覚えています。またイトウシンタロウ選手やポケカYouTuberのまほうじんさんなど有名な強豪プレイヤーとマッチングしたこともあって、とても印象深いです。といっても、当時はまだポケカ界隈に疎かったので、対戦後に人から教えてもらうまで相手の凄さは知らなかったのですが。
2回目のチャンピオンズリーグでTOP16は凄いですね! どんなデッキを使っていたんですか?
ニンフィアGXを主軸とした、相手の山札切れを狙うデッキを使っていました。始めたばかりの頃はメタグロスGXのデッキを使っていて、そこからワザ「よるのこうしん」を使ったデッキも試していたのですが、自分にはすごく難しく感じて。あるときオーロットのデッキを使ってみたところ、相手のグッズを使えなくさせる戦術がすごくしっくり来たし、楽しかったんです。そこからは相手の動きを制限するようなデッキをよく使うようになりました。

好きなカードとその理由 好きなカードとその理由

自他ともに認める
ルカリオ&メルメタルGXへの愛

好きなカードを教えてください。
ルカリオ&メルメタルGXがいちばん好きです。GXワザで相手のバトルポケモンのエネルギーをすべてトラッシュしつつ味方の受けるダメージを-30できる耐久寄りの性能、タッグコールで持ってこられるので安定感があるところ、超タイプに抵抗があるところも何もかも好きでしたね。ルカリオ&メルメタルGXのデッキも練習量がプレイにそのまま反映されるタイプのデッキだったと思います。それはもうものすごく練習をしたので、おもしろいように勝てて楽しかったです。初めての世界大会の権利を取らせてくれたカードということもあって、本当に印象深い1枚です。
どれくらい使い続けていたんですか?
強化拡張パック「フルメタルウォール」が発売されてすぐに使い始めて、拡張パック「白銀のランス」と拡張パック「漆黒のガイスト」の頃まで使っていたので、かなり長く使っていました。「チャンピオンズリーグ2024 愛知」の優勝祝いで仲間たちからルカリオ&メルメタルGXのスペシャルアート版をプレゼントしてもらったくらい、周囲からもイメージが定着しているみたいです。

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どんな状況も、練習しているから対処できる

自身のプレイスタイルにはどんな特徴があると思いますか?
特定のプレイスタイルがあるということはなくて、強いて言えば相手によってスタイルが変わるのが特徴なのかなと思います。僕というプレイヤーの特徴という点で言えば、やはり練習量の多さだと思っています。それがあるからこそ臨機応変にプレイスタイルを変化させられるし、多少運が悪い方に偏っても取り乱すことはないです。「チャンピオンズリーグ2024 愛知」のDAY2で、バトル場がかがやくリザードンからスタートした対戦があったんですけど、僕はかがやくリザードンにエネルギーを5個つけて戦って、無事に勝つことができました。意外とこの選択ができる人は多くないんじゃないかなと思うんですけど、僕がこなしてきた練習の中にはそうしたレアケースも含まれているので、自信を持って選択できるんです。

よく行くジム よく行くジム

気さくな店長のいるジム店舗
カード・ブランチ 本山店

よく行くジムはどこですか?
カード・ブランチ 本山店によく行きます。小学生から社会人まで、その日初めて出会う人たちといっしょに対戦することでしか得られない栄養素のようなものがある気がしています。普段いっしょに練習している仲間たちとはまた違った発想に出会えることがあるのがいいですね。あと、店長が気さくでいい人なのも通う理由のひとつです(笑)。
どのくらいの頻度で参加されるんですか?
ジムバトルと新弾バトルを合わせて、平日に週2回くらいは参加しています。土日は自主大会に参加したり、いつもの仲間たちと集まって練習したりすることが多いです。

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毎日仕事終わりに夜中まで練習

普段の練習はどうされているんですか?
メインの練習は平日の仕事終わりにやっています。大学の後輩が毎日僕の家に来てくれるので、仕事が終わって家事も終えた20時過ぎくらい練習を始めて、彼の終電がある23時半くらいで解散になるような感じです。いっしょに住んでいる彼女も同じ熱量で練習に付き合ってくれていて、すごく助かっています。ただ後輩がもうすぐ大学を卒業して就職するので、そうなるとさすがに毎日来てもらうのは難しそうだなと思っているところです。