木々の合間から陽が降り注ぎ、キラキラと輝く森の中。モンジャラはピカピカのズリのみをツルで持ち、日の光に照らしてうっとりとそのピンク色の輝きを観察していた。昨日川べりで拾ったこのズリのみ、すぐに食べたい気持ちをぐっとこらえ、お気に入りの切り株の横で食べるとモンジャラは決めていた。
だが、大切に抱えてずっと持ち歩いていたズリのみは、見つめれば見つめるほど、なんだかとってもたいせつなものに思えてきて食べづらい。モンジャラは桃色の足をばたつかせ、うーんうーんと悩みながら切り株の周りをコロコロと転がった。うーんうーん、どうしよう。こんな素敵なんだもの、本当はもっと、とっておきの場所で食べなきゃいけないんじゃない?
モンジャラはしばらく考えて、またズリのみを持って歩き出した。素敵な宝物を食べるのに、ぴったりな場所はどこ? ツルをうにゃうにゃさせながら、モンジャラは歩き始める。てくてく歩く青いツルのポケモンが、ちいさなピンクのきのみを持っていたら、まだズリのみを食べられていないモンジャラかもしれない。もしその子と出会えたら、あなたのとっておきの場所を、こっそり教えてあげてほしい。