10月3日(日)に開催された「チャンピオンズリーグ2022 京都」(以下「CL2022 京都」)の各リーグ優勝者にインタビューを実施しましたので、実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。
マスターリーグ優勝 タカハタ ヒトシ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
本当にありがとうございます。ポケモンカードゲームは「XY」シリーズの頃に始めて、「サン&ムーン」シリーズの頃から大型大会に参加するようになりました。過去の成績で一番良かったものでも、チャンピオンズリーグでTOP64でした。ポケモンカードゲームを全力でプレイしてきたので、絶対に結果を残したいと思っていました。今回の優勝で、自分でも誇れる実績がついたと思うので、本当にうれしいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
はくばバドレックスVMAXとスイクンVのデッキを使いました。
ミュウVMAX、ムゲンダイナVMAX、ゲンガーVMAXあたりのポケモンを軸としたデッキが強く、数も多いだろうと考えており、どのデッキからも弱点をつかれず、不利にならないデッキを選んだ結果、今回のデッキにたどり着きました。特にジメレオンとインテレオンの特性「うらこうさく」のおかげで安定感もあり、リセットスタンプが必要な時に手札に加えられる点もポイントでした。
―――使用したデッキの特徴を教えてください。
ミュウVMAXが一番多いと考えていたので、うねりの扇は入れています。また、特性「うらこうさく」のインテレオンは2枚採用しています。インテレオンの「うらこうさく」はトレーナーズを2枚手札に加えられる点が非常に強力です。加えて、ワザ「アクアバレット」も強力でなのでアタッカーとしても優秀だと考えています。相手にとられるサイド枚数を、スイクンVで2枚、スイクンVで2枚、インテレオンで1枚、最後にはくばバドレックスVMAXで3枚といった、高いハードルを押し付けることができるので2枚採用に至りました。
―――今日の大会で活躍したカードを1枚教えてください。
タフネスマントですね。
スイクンVにつけHPを上げることで、ゲノセクトVのワザ「テクノバスター」を耐えることができるので、相手がパワータブレット2枚を使わなければならないような動きを押し付けたり、スイクンVが長く戦うことができたりと、本当に活躍した1枚でした。
―――「ポケモンワールドチャンピオンシップス2022」(以下、「ポケモンWCS2022」)に向けて意気込みをお願いします。
「ポケモンWCS」へ参加したことのある友人と練習をしているのですが、自分が権利を獲得したことがなかったので、引け目に感じていた部分がありました。今回の優勝で胸を張って一緒に練習に取り組むことができます。友人とも一緒に「ポケモンWCS2022」へ参加できるよう、引き続き頑張っていきたいと思います!
準決勝では全勝中のクワガノンデッキと対戦することになりましたが、アゴジムシのワザ「エレキシグナル」を使われた後はマリィで対応するなど、冷静にプレイすることができ、決勝戦も緊張せずに挑むことができたとのことです。チャンピオンズリーグ初優勝おめでとうございます!
「CL2021 横浜」からの快進撃がものすごいですね!是非ポケモンWCSでも優勝を目指して頑張ってください!
シニアリーグ優勝 カワムラ ミズキ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます。ポケモンカードゲームは「XY」シリーズの頃からカジュアルに遊んでいました。大型大会に出たのは、今年の「チャンピオンズリーグ2021 愛知」が初めてでした。その次に開催された、「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2021」にも参加できたのですが、どちらも結果を残すことはできませんでした。大きな大会に参加してみると、競技的に遊ぶポケカも面白いと感じると同時に、勝てるようになりたいと思いました。今回は1回戦から負けてしまいましたが、そこで気持ちを切り替えることができました。まさか優勝できるとは思っていませんでしたが、地元の京都で優勝することができて本当に嬉しいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
アルセウス&ディアルガ&パルキアGXとガラル ファイヤーVを合わせたデッキを使いました。
強いといわれているデッキが、超タイプと闘タイプと悪タイプが弱点をつきあっている環境であることはわかっていたので、まず、この3タイプの弱点に左右されるデッキは使わないことを決めました。これらのデッキに少しでも有利で、自分が使い慣れていることも加味したデッキが今回のデッキになります。アルセウス&ディアルガ&パルキアGXは前から使い続けているカードで、前回の「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2021」でも、今回と同じタイプのデッキで参加したのですが、当時はプレイングもまだまだで、結果を残すことができませんでした。今回は前回以上にチャンスがあるデッキだと考え、さらにデッキを使いこなせるように練習を重ねてきました。
―――使用したデッキの特徴を教えてください。
ミュウVMAXが登場したことで、うねりの扇が多くのデッキに採用されるようになりました。なので基本エネルギーをしっかりと入れた形でデッキを構築しています。ガラル ファイヤーVの特性「じゃえんのつばさ」を積極的に使えるよう、基本悪エネルギーをしっかり採用しています。また、タッグコールを1枚入れているところも特徴だと思います。もともとプレシャスボールを3枚入れていましたが、調整を重ねるうえで、タッグコールがあると2回目の番あたりで、グズマ&ハラを持ってくることができ、しっかりとエネルギー・ふうせん・トキワの森を手札に加えることができるので、デッキがとても安定します。
―――今日の大会で活躍したカードを1枚教えてください。
ガラル ファイヤーVです。
トキワの森で悪エネルギーをトラッシュし、ガラル ファイヤーVの特性「じゃえんのつばさ」でエネルギーを加速していく動きが、単純ではありますが非常に強力でした。ミュウVMAXのデッキとも対戦しましたが、ウィークガードエネルギーがついたミュウVMAXに対しても、うねりの扇でエネルギーをはがし、ガラル ファイヤーVのワザ「オーラバーン」で弱点をつきながら一撃で気絶させることができ、本当に助けられたポケモンです。
―――「ポケモンWCS2022」に向けて意気込みをお願いします。
世界大会ではマスターディビジョンでの参加になるかと思います。海外に行くこと自体が初めての経験になるので、自分でもどうなるかわかりませんが、少しでも活躍できるように頑張ります!
毎日のようにデッキを触り、近くのお店で大会があれば毎回参加し、大会が開催されていない間は、一人回しを繰り返していたそうです。日々の積み重ねが、優勝につながりました!ポケモンWCS2022ではマスターディビジョンでの活躍を期待しています!
ジュニアリーグ優勝 ミズカミ レン選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます。ポケカは4~5年くらい前の、小学1年生頃から遊んでいます。今まで何回か大型大会に参加したことはありますが、ここまで勝てたのは初めてなので本当に嬉しいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ルカリオ&メルメタルGX・ザシアンV・ザマゼンタVのデッキです。
練習をする中でこのデッキは安定していて、不利に感じるデッキが少ないと思ったからです。特にミュウVMAXのデッキや、はくばバドレックスVMAXとスイクンVのデッキ、アルセウス&ディアルガ&パルキアGXのデッキが強いと思っていたので、それらのデッキに勝てると思い、このデッキで出場することを決めました。
―――使用したデッキの特徴を教えてください。
タフネスマントを3枚採用し、くちたたてを入れていないのがポイントです。練習をしていて2枚のカードの違いである増えるHPの差20よりも、ザシアンVなど他のポケモンにつけることができるタフネスマントのメリットが大きいと感じたので、このような構築にしました。
―――今日の大会で活躍したカードを1枚教えてください。
マオ&スイレンです。タッグコールですぐに手札に加えることができて、HPを120回復することができるこのサポートは強力だと感じています。
決勝戦ではマオ&スイレンで耐久し、相手の山札切れで勝つことができました。練習の段階であらかじめ、相手のサイドを取りきることができないデッキや試合展開の場合は、相手の山札切れを狙うことを決めていました。
―――「ポケモンWCS2022」に向けて意気込みをお願いします。
世界大会でも、今回のような安定したデッキを組んで、絶対に優勝します!
ミズカミ レン選手は、毎朝お父さんと練習し、学校が終わると宿題を済ませ、一人回しをしており、さらに、週に3回リモートポケカでお友達や、シニアリーグのおにいさんと対戦をしているとのことです。その結果、ジュニアリーグで唯一やり残した、大型大会の優勝ができたとのことでした。シニアリーグでもご活躍を期待しております!
今回優勝された3名は、これまで公式大会の入賞経験などはありませんでしたが、長くポケモンカードゲームを遊ばれている皆さまでした。皆さまチャンピオンズリーグ初優勝、本当におめでとうございます!
次回は11月開催を予定している「チャンピオンズリーグ2022 福岡」になります。今大会も多くの皆さまのご協力をいただき、無事開催することができました。次回のチャンピオンズリーグでも皆さまお会いできることを楽しみにしております!