3月27日(日)に開催された「チャンピオンズリーグ2022 愛知」(以下「CL2022 愛知」)の各リーグ優勝者にインタビューを実施しました。実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。
マスターリーグ優勝 オオハシ シュウシチ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
およそ3年ぶりのチャンピオンズリーグ参加だったので、予選を完走することが目標でした。ここまで勝てるとは考えていなかったので、疲れましたが、優勝できてうれしいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
アルセウスVSTARとインテレオンのデッキを使いました。
インテレオンやジメレオンの特性「うらこうさく」とアルセウスVSTARの「VSTARパワー」の特性「スターバース」が使えることで、いまあるデッキの中でも一番安定感があると考えて、このデッキに決めました。
―――デッキの特徴を教えてください。
やまびこホーンとこだわりベルトを2枚ずつ採用している点が特徴です。
同様のデッキと後攻で対戦する際に、やまびこホーンで相手のアルセウスVを2回ベンチにもどし、こだわりベルトをつけたアルセウスVSTARのワザ「トリニティノヴァ」で、相手のアルセウスVを2回倒せるように意識しています。
もう一つ、スタジアムのコトブキムラが推しポイントです。スタジアムを3枚採用したいと考え、頂への雪道を2枚採用することはすぐに決まりました。残りの1枚をトレーニングコート、水の塔、ファッションモール、コトブキムラで迷っていました。トレーニングコートは相手に上手く利用されてしまうことが多く、ファッションモールはこだわりベルトを2枚採用していることから必要性が低くなった為候補から外れました。回収ネットを1枚しか採用していないため、メッソンがにげることができる水の塔にしようか最後まで悩みましたが、より安定感の高まるコトブキムラを採用しました。
―――頂への雪道とツツジを組み合わせて使うシーンが印象的でしたが、どのような場面で使うことを想定していましたか。
練習段階から、展開に出遅れてしまった場合は、頂への雪道とツツジを使うことを決めていました。想定よりもさらに出遅れてしまった場合は、ともだちてちょうを使い、ツツジを2回使うことも考えていました。大会の中でも何試合かツツジを2回使う場面があり、それで逆転した試合もありました。
―――決勝戦ではジメレオンがワザ「みずきり」を使う場面がありましたが、こちらも想定した動きだったのでしょうか。
全く想定しておらず、ジメレオンのワザ「みずきり」は初めて使いました(笑)。理想としては、インテレオンでワザを使いたかったのですが、山札から引くことができなかったので、「お願いします」という気持ちでワザ「みずきり」を使いました。
―――「ポケモンワールドチャンピオンシップス2022」(以下、「ポケモンWCS2022」)に向けて意気込みをお願いします。
これから生活が新しくなることもあり、参加は未定ではありますが、もし参加できるとしたら、初めての世界大会になるので全力で楽しみたいと思います。
決勝戦では頂への雪道とツツジを使った後、セイボリーを使い相手にゲノセクトVをトラッシュさせ、自分のベンチポケモンをしっかりと準備する冷静で落ち着いたプレイがとても印象的でした。久しぶりのチャンピオンズリーグ参加での優勝、本当におめでとうございます!
シニアリーグ優勝 モリシゲ ミズキ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ジュラルドンVMAXと当たらなければ、他のデッキには勝つ自信のあるデッキを組んできました。運よくジュラルドンVMAXのデッキとは対戦することがなく、優勝することができてうれしいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ミルタンクとガラル ファイヤーのデッキを使用しました。
ミルタンクがどうしても使いたかったので、はじめはミルタンクとトゲキッスVMAXのデッキを使っていましたが、中々勝つことができませんでした。デッキを模索する中で、ミュウVMAXに対して有利に立ち回れる、アルセウスVSTARとガラル ファイヤーのデッキに目をつけました。このデッキに、自分なりにミルタンクを採用することを試行錯誤した結果、今回のデッキが完成しました。
ただ、デッキが完成したのが大会3日前で、大会前日までは部活動が忙しく、このデッキ初めての実戦は今日の大会、つまりぶっつけ本番ということになりました。
―――デッキのこだわったポイントを教えてください。
大会では1度も使わなかったのですが、1枚だけ採用しているガラル ファイヤーVは、最後の最後まで悩んだ1枚です。ただ、大会を通してみると、2枚目のクララの採用でもよかったかもしれません......
特性「うらこうさく」や特性「クイックシューター」のインテレオンを採用したデッキが非常に多く、ミルタンクはワザ「アクアバレット」で倒されてしまいます。そこで、スポンジグローブを採用しました。特性「クイックシューター」のインテレオンはHP150なので、特性「うらこうさく」のインテレオンにスポンジグローブをつけると、ワザ「アクアバレット」で倒すことができます。特性「うらこうさく」でスポンジグローブとエネルギー転送を手札に加えるだけで、このような動きをすることができる点が強力です。
―――「ポケモンWCS2022」に向けて意気込みをお願いします。
野球も甲子園に向けて本気で取り組んでいますが、日程さえ合えば世界大会は絶対に参加したいと思っています。世界大会では今日のデッキが通用するかはわからないので、また自分に合った新しいデッキを考えて挑戦したいと思います。
「チャンピオンズリーグ2022 福岡」(以下「CL2022 福岡」)で初めての大型大会に参加し、勝利するためには流行しているデッキなどの環境を把握することが重要だと気づき、今回の「CL2022 愛知」では、前回の経験を活かすことができたとのことでした。使いたいミルタンクを環境に合わせてデッキ構築を行い、決勝戦ではお互いの番を合わせて合計86回の番にもなる長期戦を、見事なプレイングで制しての優勝でした。本当におめでとうございます!
ジュニアリーグ優勝 ツイキ ナユタ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
「チャンピオンズリーグ2019 京都」から何回もチャンピオンズリーグに挑戦してきて、やっと優勝できたので嬉しいです。
「チャンピオンズリーグ2022 福岡」では、ベスト8で敗退してしまいましたが、その時に負けてしまった相手に、今日の決勝戦で勝つことができました。
お世話になっているポケカ仲間のみなさんや、いつも大会を開催してくれるオーガナイザーさんに感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ミュウVMAXのデッキを使いました。
ずっと自分に合うデッキが見つからなかったのですが、このデッキは使いやすくて、ミュウVMAXが登場してからずっと使い続けています。デッキを変えるアドバイスをお父さんから貰うこともありましたが、ミュウVMAXのデッキだけを使い続けています。
―――デッキの特徴を教えてください。
デッキが安定して回ることを一番意識しました。
「CL2022 福岡」では、ルカリオ&メルメタルGXでエネルギーをトラッシュしてくるデッキに対して負けてしまったので、エネルギーのバランスを基本超エネルギー2枚、ダブルターボエネルギー2枚、フュージョンエネルギー4枚と、今までより1枚多くしています。
上手くデッキが回らない状況でも挽回できるように、3枚のスタジアムのうち1枚はコトブキムラを採用しています。
―――大会に向けて意識したことはありますか。
大会の直前にジュラルドンVMAXのデッキが活躍していて、対策をしないといけないと思いました。急遽、大会の2日前に知り合いのマスターリーグのお兄さんに、ジュラルドンVMAXのデッキで10戦以上リモート対戦をしてもらいました。実際に今日の大会では、ジュラルドンVMAXのデッキに3回当たったので、その経験が活きて今日の結果につながったと思います。
―――「ポケモンWCS2022」に向けて意気込みをお願いします。
ポケモンWCSのグッズが欲しかったので、参加することができて嬉しいです。1日でも長く楽しめるように、ミュウVMAXのデッキで優勝を目指したいです。
決勝戦の相手が「CL2022 福岡」で敗れた対戦相手だったことを、同席していたお父さんもインタビュー中にはじめて知ったとのことで、非常に驚かれていました。決勝戦では「今回は絶対に勝つぞ」という気持ちで挑んだそうです。見事な優勝おめでとうございます!
オープンリーグ優勝 マツムラ リョウヤ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
とにかく嬉しいです。今回と同様のデッキで参加予定だった昨年の「チャンピオンズリーグ2021 愛知」のオープンリーグには抽選落ちで参加できず、1年前から考えていたデッキで優勝することができて良かったです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
特性「がまんのかべ」のソーナンスを中心にした、山札切れを狙うデッキを使いました。
一緒にエクストラレギュレーションを遊んでいる友人との会話で、特性「がまんのかべ」のソーナンスがずっとバトル場にいて、相手のエネルギーや山札を削っていくデッキを作ったら強いのではないかと話したのがきっかけで、今回のデッキを作りました。
―――デッキの特徴を教えてください。
まずは特性「がまんのかべ」のソーナンスが4枚採用されている事です。同じ山札切れを狙うデッキでも4枚採用されているデッキはあまりないのではないかと思います。
エクストラレギュレーションではポケモンを入れ替える手段として、かるいしやグズマが多く使われます。特にグズマを使われてしまうと、そのまま負けてしまうこともあるので、Ωバリアを持つレジロックとラクライを採用しています。元々レジロックを2枚採用していたのですが、嵐の山脈を採用するデッキが増えたため、相手の出した嵐の山脈でベンチに出すことができ、にげるためのエネルギーが1個のラクライを1枚採用しました。
―――決勝戦では残りのサイド1枚まで追い詰められましたが、どういう心境でしたか。
相手のサイドが残り2枚の時点では、回収ネットとシャクヤなどで、ジラーチをサイドに置かれると負ける可能性があると考えていましたが、ジラーチがベンチに残った状態で、相手のサイドが残り1枚まで進んだため、その瞬間に「これは勝ったな」と確信しました。
―――「ポケモンWCS2022」に向けて意気込みをお願いします。
これから新生活が始まることもあり、参加できるかは未定ではありますが、出場権を得たからにはぜひ参加できればと思っています。事前にしっかりと調整をし、日本の選手としてしっかり臨めるように頑張りたいと思います。
スタンダードレギュレーションとエクストラレギュレーションの両方を遊んでいて、普段はエクストラバトルの日に積極的に参加しているとのことです。サイドを5枚とられても、冷静なプレイがとても印象的でした。優勝おめでとうございます!
今大会も多くの皆さまのご協力をいただき、無事開催することができました。次回は2022年5月に「チャンピオンズリーグ2022 横浜」を開催予定です。次回のチャンピオンズリーグでも、皆さまにお会いできることを楽しみにしております!