5月8日(日)に開催された「チャンピオンズリーグ2022 横浜」(以下「CL2022 横浜」)の各リーグ優勝者にインタビューを実施しました。実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。
マスターリーグ優勝 イジツ カナメ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
予選の2回戦で負けてしまったこともあり、本選に進むことすら絶望的だと思っていたのですが、負けた後もあきらめず、意地で勝ち上がることができて本当に良かったです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ミュウVMAXのデッキを使いました。 「チャンピオンズリーグ2022 福岡」(以下「CL2022 福岡」)ではベスト8、「チャンピオンズリーグ2022 愛知」(以下「CL2022 愛知」)ではベスト16だったのですが、どちらもミュウVMAXのデッキで参加していました。一番得意なデッキである、このデッキを選びました。
―――デッキの特徴を教えてください。
ポケモンいれかえの代わりとして1枚回収ネットを入れています。
メロエッタ、オドリドリ、バケッチャがバトル場にいる場面では、ポケモン入れかえの代わりとして使えますし、バケッチャを手札に戻すことができれば、頂への雪道の対策にもなる可能性があります。シマボシとダンデで悩みましたが、パワータブレットの他にもダブルターボエネルギーやスタジアムなど、幅広く対応できるサポートだと考えシマボシを採用しました。
―――決勝戦ではミュウVが2枚サイドへ置かれましたが、どんな心境でしたか。
最初の番に使った霧の水晶でミュウVを手札に加えるつもりだったので、そのタイミングで「ミュウVないやん?!」といった心境にはなりました(笑)ただ、先行だったのでしっかりサイドをとっていけば、いずれ手札に来るだろうと考えていました。
―――今日のMVPカードを選ぶとしたらどのカードですか。
今日はオドリドリのワザ「じょうねつのしずく」に助けられました。オリジンパルキアVSTARのHPを残り40までダメージを与えたところでベンチににげられ、試合の終盤でミュウVMAXのワザ「クロスフュージョン」でオドリドリのワザ「じょうねつのしずく」を選び、倒しそびれたオリジンパルキアVSTARをきぜつさせ、勝利出来た試合が3試合ありました。普段はあまりこういったことはないのですが、今日は本当にこの1枚に助けられましたね。
―――「ポケモンワールドチャンピオンシップス2022」(以下、「ポケモンWCS2022」)に向けて意気込みをお願いします。
世界大会に参加できる都合がついた際には、相棒のミュウVMAXと一緒に、1日ずつしっかり勝ち上がれるように頑張りたいと思います!
イジツ選手は「CL2022 福岡」「CL2022 愛知」「CL2022 横浜」の3大会連続で本選に出場しており、すべてミュウVMAXのデッキで参加しているとのことで、ミュウVMAXを使い込んだイジツ選手が、マスターリーグ初のミュウVMAX優勝に導く形となりました。念願の初優勝おめでとうございます!
シニアリーグ優勝 シオカワ セイノスケ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
世界大会の権利が付与されるベスト4に勝ち上がったタイミングで、非常にうれしかったので、今は一日を戦いきった疲れが大きいです。そのおかげで、準決勝と決勝戦はリラックスして楽しみながら挑むことができました。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
オリジンパルキアVSTARのデッキを使いました。1週間前に参加した大会でオリジンパルキアVSTARのデッキで64人中ベスト16に勝ち進むことができたので、そのタイミングでこのデッキに決めました。
特性「クイックシューター」と特性「うらこうさく」をそれぞれ持つ2種類のインテレオンやかがやくゲッコウガなど、小回りの利くポケモンをデッキに採用できる点が強力です。
―――デッキ選択後からのデッキ構築について教えてください。
デッキ構築には非常に悩みました。特にバトルVIPパスの採用枚数については、他の選手のオリジンパルキアVSTARのレシピを見ると入っていなかったり、1枚だけ採用してカイで手札にバトルVPパス加える構築が多く、非常に悩まされましたが、自分は4枚採用することにしました。
他にもスターミーVとキャンセルコロンを採用している点は特徴的だと思います。アルセウスVSTARとジュラルドンVMAXのデッキや、アルセウスVSTARとカプ・コケコVMAXのデッキなど、ベンチに並べるポケモンを絞ることができるデッキに対しては、エネルギーが多くつく場面があるので、スターミーVが活躍します。
キャンセルコロンは特性「かがくへんかガス」のガラル マタドガスを意識して採用しています。特性「うらこうさく」のインテレオンを2枚入れることで、クロススイッチャーやキャンセルコロンなどのグッズが採用できました。
―――今日の大会で活躍したカードや、意識したプレイングについて教えてください。
実は今話したスターミーVもキャンセルコロンも、今日の大会では使うシーンが1度もなく...。今日はクロススイッチャーが光るシーンが多かったです。バトルVIPパスでベンチにポケモンを並べ、カイや特性「うらこうさく」からクロススイッチャーを2枚揃え、先行2回目の番からクロススイッチャーを使い、相手のポケモンVが進化する前にきぜつさせることが出来た試合が何度かありました。特にミュウVMAXのデッキ相手にはゲノセクトVを倒すことで、特性「フュージョンシステム」をできるだけ使わせない動きが重要です。
他にはツツジで勝つことができた試合が3試合あったので、ツツジは入れておいてよかったと思いました。ボスの指令とツツジはサポートなので、1回の番に両方を使うことは出来ませんが、クロススイッチャーとツツジの組み合わせは1回の番で両方使うことができます。この組み合わせが非常に強力です。
―――「ポケモンWCS2022」に向けて意気込みをお願いします。
受験のシーズンとも被ってしまい、まだ参加できるかわからないのですが、もし参加できるとなれば、初めての世界大会になるので、勝つこと以上に楽しみたいと思います。
今回のシニアリーグは、中学3年生が優勝となりました。準決勝と決勝戦はリラックスして挑めたとのことで、決勝での落ち着いたプレイがとても印象的でした。優勝おめでとうございます!
ジュニアリーグ優勝 セキザワ マコト選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
たくさん練習してきたので、優勝できてすごくうれしいです。いつも一緒に練習をしてくれている、チームの皆さんに感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
アルセウスVSTARのデッキを使いました。「CL2022 横浜」の4日前に、100人近くが参加する大会にミュウVMAXのデッキで参加したのですが、その時に対戦したアルセウスVSTARのデッキが凄く強かったので、自分でも使ってみたいと思い、このデッキを使いました。前回の「CL2022 愛知」では、大会前日にデッキを決めたので練習の時間がなかったのですが、今回は早めにデッキを決めることができたので、たくさん練習することができました。
―――デッキの特徴を教えてください。
スターミーVが入っているところが特徴です。予選で対戦したゲンガーVMAXのデッキに対して、アルセウスVを引くことができない状況だったのですが、メロンを使ってスターミーVにエネルギーをつけることで、いきなりゲンガーVMAXをきぜつさせて、そのまま勝つことができたり、すごく活躍してくれた1枚でした。
他にも、大会を通してチェレンの気くばりが活躍しました。カプ・コケコVMAXが入ったデッキが多かったので、ワザ「ダイショック」でアルセウスVSTARがマヒになっても、チェレンの気くばりで手札にもどして、優位に立ち回ることができました。
―――「ポケモンWCS2022」に向けて意気込みをお願いします。
世界大会に向けて、できるだけ多くのデッキに触って、自分に合うデッキを見つけたいです。大会ではいっぱい勝って優勝したいです!
前回の「CL2022 愛知」でも、直前のジムバトルで対戦したダークライVSTARのデッキが強いと感じ、大会前日にデッキを組みベスト16へ勝ち進むなど、対戦相手が使ったデッキから自分にあったデッキを見つけ出すスペシャリストがジュニアリーグを制しました!優勝おめでとうございます!
今大会も多くの皆さまのご協力をいただき、無事開催することができました。次の大型大会は、2022年6月に「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2022」を開催予定です。今回の「CL2022 横浜」は、すべてのリーグで違ったデッキが優勝する結果となりましたが、次はどのデッキが優勝するのか今から楽しみですね!