4月1日(土)・2日(日)に開催された「チャンピオンズリーグ2023 宮城」(以下「CL2023 宮城」)の各リーグ優勝者にインタビューを実施しました。実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。
マスターリーグ優勝 イナゲタ シン選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
本当に嬉しいです!一緒にポケカを遊んでいる仲間たちに、早く優勝の楯を見せてあげたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ミライドンexのデッキを使いました。
クワガノンをきっかけに雷タイプのポケモンが好きになり、シティリーグなどでもよく雷タイプのデッキで参加しています。ミライドンexの特性「タンデムユニット」とエレキジェネレーターが強力で、使っていてとても楽しいので、このカードが登場した時からミライドンexのデッキで参加することを決めていました。
今活躍しているデッキの情報などは調べておらず、自分の使いたいデッキで楽しみたいと思って今回は参加しました。
―――使用したデッキの特徴を教えてください。
採用されているカードとしては、ジバコイルVとジバコイルVSTARが特徴です。
デッキとしては、ミライドンexの特性「タンデムユニット」でポケモンを並べることができ、エレキジェネレーターで雷エネルギーをつけることができるので、先攻後攻どちらでも、すぐに攻めに転じることができる点が強力です。
―――1日目と2日目でデッキの内容を変えた部分はありますか。
1日目は8勝1敗、2日目は4勝1敗の6位で決勝トーナメントへ進むことができました。
もともと2日目に進んだ場合は、ラウドボーンexのデッキに変えるつもりだったのですが、1日目の様子からミライドンexの調子がとてもよかったので、1枚も変えることなく2日目も同じ60枚で挑みました。
―――今回の大会で活躍したカードを教えてください。
ジバコイルVが最も活躍したカードでした。ジバコイルVのワザは2つとも強力で、ワザ「ひっぱりじりょく」はサポートのボスの指令のように使うことができます。さらにレジエレキVMAXがいれば特性「トランジスタ」でダメージが上がり、HP70以下のポケモンを倒すことができます。様々なデッキに採用されているマナフィも雷弱点なので、ワザ「ひっぱりじりょく」で倒すことができます。さらにマナフィを倒した後は、ジバコイルVSTARに進化してVSTARパワー「エレクトロスター」で相手のポケモンを2体同時にきぜつさせることができます。
ペパーもとても活躍したカードでした。ペパーでエレキジェネレーターと森の封印石を手札に加え、エネルギー加速をしながらさらに好きなカードを手札に加えたり、ポケギア3.0を手札に加えて、次のサポートのカードを探したりと、器用な立ち回りができる1枚だと思います。
―――「ポケモンワールドチャンピオンシップス2023」(以下、「ポケモンWCS2023」)に向けて意気込みをお願いします。
今回の「CL2023 宮城」は楽しみたいと思って参加していました。まさか優勝するとは思っていなかったのでビックリしていますが、世界大会でも雷タイプのポケモンと、少しでも長くポケカができるように、1つでも多く勝ち進みたいと思います。
イナゲタ選手は、今回がチャンピオンズリーグ初参加とのことでした。初めてのチャンピオンズリーグを、好きな雷タイプのポケモンたちと楽しむ気持ちが優勝につながりました。改めて初優勝おめでとうございます!
シニアリーグ優勝 アシダ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます。素直に嬉しいです。千葉県で一緒に練習をしてくれるみんなに感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ロストゾーンを使ったデッキを使用しました。 ロストゾーンのデッキは引きたいカードを引けたとき、すごく気持ちよくプレイをすることができるので、使い心地の良いこのデッキを使うことにしました。
―――デッキの特徴を教えてください。
ジュラルドンVとジュラルドンVMAXを1枚ずつ採用しているところが特徴です。ルギアVSTARに対して、ロストゾーンのデッキでは勝率が良くなかったので、ジュラルドンVMAXで対策をしようと考え採用しました。
ただし、相手のデッキがルギアVSTAR以外の場合は、ジュラルドンVを出すことはありません。決勝戦の相手はロストゾーンを使ったデッキだったので、ジュラルドンVを出すことはありませんでした。
―――今日の大会で活躍したカードを1枚教えてください。
ジュラルドンVMAXです! 今日はルギアVSTARのデッキに4回あたったのですが、そのすべての試合においてジュラルドンVMAXで勝利することができました。 他にもロストスイーパーが活躍しました。自分のボウルタウンやビーチコートといったスタジアムを、自分のロストスイーパーでロストゾーンに送ることで、ロストゾーンの枚数を増やし、さらに相手にスタジアムを使わせないといった動きがとても強力です。
―――「ポケモンWCS2023」に向けて意気込みをお願いします。
世界大会には初めて参加することになります。まずは2本先取というルールに慣れるように練習したいと思います。2日目に進出できるように頑張ります。
ロストゾーンのデッキはこれまで何度かチャンピオンズリーグでも優勝してきましたが、ジュラルドンVMAXが採用されているデッキは初めての優勝となります。長く活躍しているデッキをさらに、今の環境に合わせることで見事優勝されたアシダ選手、初優勝おめでとうございます!
ジュニアリーグ優勝 ウメハラ ハルク選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。ウメハラ選手は大型大会5度目の優勝となりますが、改めて今のお気持ちを聞かせてください。
本当に色々な人に助けられてきたので、感謝の気持ちでいっぱいです。一緒に練習をしてくださる地元の方々や、リモートを通して対戦してくださるみなさんに感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ロストゾーンを使うギラティナVSTARのデッキを使いました。
前回の「チャンピオンズリーグ2023 愛知」でも同じデッキを使ったのですが、惜しくも決勝トーナメントに進むことができませんでした。それが悔しくて、今回も同じデッキを使うことにしました。「チャンピオンズリーグ2023 愛知」が終わった当日に、同じデッキで「CL2023 宮城」に参加することを決めていました。
前回に比べてポケギア3.0を増やしたり、新しく登場したジェットエネルギーを採用して、安定感を高めています。
―――デッキの特徴を教えてください。
ポケギア3.0を3枚入れている構築は珍しいかと思います。アクロマの実験を引くことができれば、デッキがうまく回ると考え、ポケギア3.0を3枚にして練習をしたところ、それがうまくいったので3枚採用しています。
スタジアムについて、本当はボウルタウンを1枚入れたかったのですが、どうしても入れることができる枠がなく、ルギアVSTARのデッキに採用されるVガードエネルギーの対策としてシンオウ神殿を採用しています。
―――決勝戦ではどのようなことを考えてプレイをしていましたか。
キュワワーを不用意に場に出しすぎないようにしたり、キュワワー2匹か、キュワワーとヤミラミが場に出るまでマナフィは出さないように、といったところを意識してプレイしていました。
―――今回の大会で活躍したカードを教えてください。
ポケギア3.0です。ボスの指令が引けたら勝てるといったシーンで、キュワワーの特性「はなえらび」とかがやくゲッコウガの特性「かくしふだ」を使って山札を少なくし、そこで使ったポケギア3.0でボスの指令を引くことができました。
3枚採用したことで、アクロマの実験も手札に加えやすくなりました。
―――「ポケモンWCS2023」に向けては「優勝したい」と意気込みをいただきましたが、「ジャパンチャンピオンシップス2023」に向けても意気込みをお願いします。
今年は「ジャパンチャンピオンシップス2023」も「ポケモンWCS2023」も優勝して、日本一と世界一を目指したいと思います。
ウメハラ選手は大型大会のジュニアリーグにおいて、5度目の優勝となりました。惜しくも決勝トーナメントに進むことができなかったデッキで、もう一度チャレンジする意気込みが再びの優勝へとつながりました。ウメハラ選手、優勝おめでとうございます!
およそ5年ぶりとなる、宮城での大型大会の開催となりました。マスターリーグではついにポケモンexの入ったデッキが優勝し、ポケモンカードゲーム新時代の到来を感じる大会となりました。自身の想いをデッキに込めた選手、新しい環境で勝つことを突き詰めた選手、各リーグごとの特徴が表れた大会でもあったように思います。
次回は、2023年5月6日(土)・7日(日)に、「チャンピオンズリーグ2023 新潟」を開催予定です。次回のチャンピオンズリーグでも、皆さまにお会いできることを楽しみにしております!