4月13日(土)・14日(日)に開催された「チャンピオンズリーグ2024 愛知」(以下「CL2024 愛知」)の各リーグ優勝者にインタビューを実施しました。実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。
マスターリーグ優勝 カネコ シンヤ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます。まだ実感はありませんが、優勝できたことは大変嬉しいです。
いつも夜中まで練習に付き合ってくれた彼女と、大学の後輩に感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
1日目も2日目も「悪テラスタル」のリザードンexのデッキを使いました。
一番強いデッキだと思ったというのが大きな理由です。
リザードンexのデッキで、シティリーグ シーズン3を優勝できたので、そこからこのデッキで出場しようと考えていました。
―――使用したデッキの特徴を教えてください。
ビワを採用しているところが特徴だと思います。
ロストゾーン軸のデッキや、同じリザードンexのデッキを相手にするとき、相手の手札を見て試合を進められることが、大きなアドバンテージになると考えて採用しています。もちろんグッズをトラッシュすることができれば、より強力なカードになります。 もう一つは、「ACE SPEC」」はアンフェアスタンプを採用している点です。プライムキャッチャー、ヒーローマント、マキシマムベルトと合わせて4つの「ACE SPEC」で悩みましたが、最近の対戦環境ではロストゾーン軸のデッキがやや苦手だと考えていたため、それに対して強いと考えてアンフェアスタンプを採用しています。 どちらのカードも2日間通して活躍してくれたので、採用してよかったと思っています。
―――今回の大会で活躍したカードを教えてください。
ビワもアンフェアスタンプも活躍してくれましたが、試合を決めてくれたカードという意味ではボスの指令だと思います。準決勝も決勝も、ボスの指令で相手のポッポを早い段階でバトル場に呼び出せたことが勝利につながりました。 また、決め手となるボスの指令や、戦況に合わせたカードを山札から手札に加えてくれる、ピジョットexも欠かせない存在でした。
―――「ポケモンワールドチャンピオンシップス2024」(以下、「ポケモンWCS2024」)に向けて意気込みをお願いします。
周りの仲間たちも既に世界大会の権利を獲得していたので、また一緒に練習して参加できることが嬉しいです。目標は高く、優勝を目指して頑張りたいと思います!
シニアリーグ優勝 ハリガネ ヒロ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます。デッキの選択が良く、ここまで勝てたのでうれしいです。お父さんに世界大会へ連れて行ってもらうことをお願いしたいと思います。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ロストゾーン軸のデッキを使いました。
練習している中で、「古代」のポケモンのデッキ以外には勝てる自信があったのでこのデッキで参加しました。1か月前にはロストゾーン軸のデッキで、CL2024 愛知に出場することを決めていました。
―――デッキの特徴を教えてください。
トドロクツキexを採用していないところが特徴かと思います。 「悪テラスタル」のリザードンex相手にトドロクツキexのワザ「くるいえぐる」を使うことが多いのですが、そのあとに相手のヒトカゲのワザ「ヒートタックル」で倒されてしまい、不利になってしまうことが多かったので採用しませんでした。
代わりに基本エネルギーの枚数を増やすことで、ガチグマ アカツキexにエネルギーを5枚つけてワザを使うといった試合運びができる構築にしています。実際に決勝戦でも、ガチグマ アカツキexにエネルギーを5枚つけて攻めることができたので、優勝することができました。
―――今日の大会で活躍したカードを1枚教えてください。
テツノカイナexとガチグマ アカツキexです。
テツノカイナexはサイドが1枚しかとれないポケモンに対して、ワザ「ごっつあんプリファイ」で2枚とることができるので、先攻2回目の番からワザを使うことで、一気に勝利することができた試合がありました。
ガチグマ アカツキexはワザ「ブラッドムーン」のダメージが240と高いため、ウッウやヤミラミのワザと合わせることで、リザードンexなども倒すことができました。
―――「ポケモンWCS2024」に向けて意気込みをお願いします。
初めての世界大会になりますが、世界チャンピオンをめざして頑張ります!
ジュニアリーグ優勝 シミズ サクト選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます! 決勝トーナメントに進むことが目標だったので、優勝できて嬉しいです。地元の岡山でデッキの相談や練習などをしてくれる、師匠のような方がいるのでお礼を言いたいです。また、一緒に練習をしてくれた岡山の仲間たちにも感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ルギアVSTARのデッキです。
師匠からもルギアVSTARのデッキをすすめてもらったので、デッキの勢いにのって勝ち進もうと思って、このデッキを使いました。
実際に練習でも勝てていたので、3週間ほど前にはデッキを決めていました。
―――デッキの特徴を教えてください。
ネジキを1枚入れているところが特徴です。
決勝戦では特性「とおせんぼ」を持つカビゴンのデッキが相手でした。マンタインのワザ「きしにはこぶ」でガチグマ アカツキexがベンチに出されてしまったのですが、ネジキでトラッシュのハバタクカミと入れ替えることで、特性「とおせんぼ」でにげられない状況を回避し、優勝することができました。
―――今回の大会で活躍したカードを教えてください。
ボスの指令とセレナです。
ボスの指令3枚とセレナを1枚入れておいたおかげで、相手のベンチポケモンを何度も入れ替えることができました。特に同じルギアVSTARとの対戦では活躍してくれました。
―――「ポケモンWCS2024」に向けて意気込みをお願いします。
飛行機に乗るのは初めてなので怖いのですが、2日目に勝ち進むことが目標です。決勝戦まで残れるように頑張りたいです!
オープンリーグ優勝 ヨネダ タカシ選手
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます。世界大会に出れるということになったので、非常にうれしく思います。家族やポケカを一緒にしてくれる仲間たちに感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ホルビーとラフレシアとピジョットexを組み合わせたデッキを使いました。
このデッキを一番長く練習しており、デッキの中身も完成と呼べる状態だと考えていたのでこのデッキを使いました。
CL2024 愛知に当選した時から、このデッキに決めて練習をしてきました。
―――デッキの特徴を教えてください。
このデッキに特性「にがにがかふん」のラフレシアを採用したのは自分だと思うので、その点が特徴だと思います(笑)。
―――今回の大会で活躍したカードを教えてください。
隠密フードが凄い活躍をしてくれました。
特性「ダストオキシン」のダストダスや、特性「がまんのかべ」のソーナンスが出されても、ピジョットexやラフレシアに隠密フードをつけることで有利に試合を進めることができます。
また火消し姿のピカチュウのワザ「しょうか」が活躍した試合もありました。レジドラゴVSTARや「悪テラスタル」のリザードンexなど炎エネルギーを主体とするデッキに対して、フレア団のしたっぱなどと合わせて使うと、相手の炎エネルギーを2枚トラッシュすることができます。
―――同じオープンリーグで3位になられた、妹のヨネダ レイカ選手とは一緒に練習をされていたんですか。
はい、一緒に練習をしていました。今回のデッキも最初は妹から教えてもらったんです。デッキの内容も59枚が一緒です。自分のデッキはナンジャモが2枚にNが1枚ですが、妹はナンジャモが3枚という構築になっています。ナンジャモを使う場面は、必要のないカードが手札にあるはずなので、そのカードをデッキの下に送りたいという考えで採用しています。Nは相手の山札をシャッフルすることができるので、相手の山札の上に好きなカードがおかれている状況などで活躍します。細かい点ですが、お互いのこだわりが出ている部分かもしれません。
また準決勝では妹が第6期ポケカ四天王のイシヤマ選手に負けてしまったので、決勝では第1期のポケカ四天王である自分が勝ってあげたいという想いがありました。
―――「ポケモンWCS2024」に向けて意気込みをお願いします。
2005年に開催された世界大会シニアの部門で準優勝したのが最高成績なので、それを超える世界チャンピオンを目指したいと思います。
各リーグ全て違ったデッキが優勝する大会となり、「悪テラスタル」のリザードンexのデッキは初優勝を飾りました。オープンリーグでは兄妹揃って表彰台に上がる様子もあり、どのリーグでも人と人のつながりが強くみられる大会だったように思います。
次回のチャンピオンズリーグは、2024年5月3日(金・祝)・4日(土・祝)に開催されるチャンピオンズリーグ2024 札幌となります。札幌ドームで皆様とお会いできることを楽しみにしております!