6月1日(土)・2日(日)に開催された「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2024」(以下「PJCS2024」)の各リーグ優勝者にインタビューを実施しました。実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。
マスターリーグ優勝 コビヤマ ヒカル選手
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます!日本一になることが夢だったので、夢がかなってしまいました。一緒にポケモンカードをしてくれている彼女に、感謝を伝えたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
1日目はカビゴンのデッキを使い、2日目はルギアVSTARのデッキを使いました。
シティリーグなどで優勝することができていたので、カビゴンのデッキを使うことに自信があったため、1日目はカビゴンのデッキを使いました。
2日目の2ゲーム先取のルールはカビゴンのデッキで勝ち上がることが難しいと考え、相手のデッキやプレイに影響されづらい、ルギアVSTARのデッキを使いました。2ゲーム先取のルールであれば、3回中2回は良い動きができるだろうという考えもありました。
―――デッキの特徴を教えてください。
ルギアVSTARとチラチーノが強力なデッキだと考えているので、レガシーエネルギーに頼りすぎないような構築にしています。
―――今回の大会で活躍したカードを教えてください。
チラチーノとガチグマ アカツキexです。
チラチーノはエネルギー2個でワザを使える点が強力です。ルギアVSTARの特性「アッセンブルスター」が使えない試合でも、手札から直接チラチーノにエネルギーをつけてワザ「スペシャルコロコロ」を使い、勝つことのできた試合もありました。
エネルギーをトラッシュせざるを得ない展開となった際は、ガチグマ アカツキexのおかげで戦うことができました。また、今日はアーケオスが1匹しか出せないといった試合が多かったのですが、そのような試合でもガチグマ アカツキexが活躍してくれました。
―――決勝戦の最後の番がきたときの心境を教えてください。
現実で起こっていることなのかがわからなくなりました。このままワザを使えば本当に勝てるのかを何度も確認しました。実際に試合が終わった瞬間は、嬉しさも含めて色々な感情が沸き上がってきたような感覚でした。
―――「ポケモンワールドチャンピオンシップス2024」(以下、「ポケモンWCS2024」)に向けて意気込みをお願いします。
初めての世界大会になりますが、海外の方との対戦や、何よりポケモンカードの一大イベントとして全力で楽しみたいと思います。
シニアリーグ優勝 イトウ タイセイ選手
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます。本当にうれしくて、夢のようです。受験生である自分に、ポケカをさせてくれるお父さんに優勝の報告をしたいです。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
1日目はロストゾーンを使ったドラパルトexのデッキを使い、2日目はタケルライコexとオーガポン みどりのめんexのデッキを使いました。
大会の出場が決まった時から、デッキを使い分けることは決めていました。1日目はどんな相手にもある程度戦うことのできるデッキを探した結果、ロストゾーンを使ったドラパルトexのデッキが合っていると思い、このデッキを使いました。
2日目は2ゲーム先取のルールになるので、先攻・後攻どちらでも強いデッキを使おうと思いました。タケルライコexとオーガポン みどりのめんexのデッキは、安定感もあり後攻でも強く戦うことができるので、2日目はこのデッキを使うことにしました。
タケルライコexとオーガポン みどりのめんexのデッキはかなり強いデッキだと感じていて、2日目に進出すれば勝ち進む自信があったので、1日目に使うドラパルトexのデッキを中心に練習をしました。
―――デッキの特徴を教えてください。
スタジアムは採用せずに、ハイパーボールとネストボールを4枚ずつ入れている点が特徴だと思います。ポケストップを入れるタイプのデッキだと、ポケモンがトラッシュされてしまうリスクもあります。
ハイパーボールやネストボールを最初の番に引くことができれば、イキリンコexの特性「イキリテイク」で安定感を高めることができると思い、今回の構築にしました。
また1日目の様子を見て、カビゴンのデッキで勝ち上がっている方もいたので、急遽2日目のデッキには入れていなかったボタンを2枚採用しました。
実際に2日目はカビゴンのデッキと対戦しませんでしたが、ヤミラミのワザ「ロストマイン」で自分のミュウexが倒されて負けてしまいそうな場面で、相手も予想していなかったボタンを使うことで勝つことができた試合がありました。
―――今日の大会で活躍したカードを1枚教えてください。
タケルライコexとオーガポン みどりのめんexです。
タケルライコexは後攻最初の番からワザを使うことができ、いきなりサイドをとることができる点が強力でした。決勝戦でもこの動きで勝つことができました。
決勝戦の第1ゲームでは相手にツツジを使われたのですが、2枚の手札がどちらも草エネルギーだったので、特性「みどりのまい」を使い手札から草エネルギーをオーガポン みどりのめんexにつけ、そのまま相手のリザードンexを倒して勝つことができたので、まさに優勝に導いてくれたカードだと思います。
―――「ポケモンWCS2024」に向けて意気込みをお願いします。
今回の優勝で世界大会の権利を得ることができたので、このままポケモンWCS2024でも優勝できるように頑張ります!
ジュニアリーグ優勝 ハマアキ シオン選手
―――優勝おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。
ありがとうございます!優勝することができて最高です!いっぱい練習をしてくれたお父さんに感謝を伝えたいです。お父さんがいなかったら優勝はできなかったと思います。
―――使用したデッキと、デッキを決めた経緯を教えてください。
ルギアVSTARのデッキを使いました。
レガシーエネルギーが登場したことで、テツノカイナexなどのポケモンを採用することができるようになったので、ルギアVSTARのデッキは強いと思っていました。
PJCS2024の出場が決まった時から、このデッキで出ることを決めていました。
―――デッキの特徴を教えてください。
オンバーンexが入っているところが特徴です。
今流行っている、タケルライコexとオーガポン みどりのめんexのデッキを意識して採用しました。他にもロストゾーンを軸としたデッキに対しても有効なポケモンになっています。
実際に1回戦ではタケルライコexとオーガポン みどりのめんexのデッキとあたって、オンバーンexのおかげで勝てたりと、このカード無しでは優勝することはできなかったと思います。
近所のカードショップのポケカ友達に、このデッキにオンバーンexを入れることを教えてもらったことをきっかけに、実際に採用することに決めました。
―――今回の大会で活躍したカードを教えてください。
ガチグマ アカツキexとテツノカイナexです。
タケルライコexとオーガポン みどりのめんexのデッキに対して、オンバーンexが倒されてバトル場にアーケオス1匹だけになってしまった試合があったのですが、ガチグマ アカツキexを引くことができて、そのまま逆転することができた試合がありました。
ロストゾーン軸のデッキに対しては、テツノカイナexがサイドを4枚とってくれる試合もあったので、勝利に大きく貢献してくれたと思います。
―――「ポケモンWCS2024」に向けて意気込みをお願いします。
今回の優勝で、初めての世界大会に出場できることになりました。またお父さんと練習をして、世界大会では絶対に優勝します!
今年のポケモンジャパンチャンピオンシップスは様々なデッキがひしめく中、ルギアVSTARのデッキと、タケルライコexとオーガポン みどりのめんexのデッキが日本一となりました。スタンダードレギュレーションのはじめから最新のカードまで、様々なポケモンたちが活躍する、まさに日本一を決めるにふさわしい環境だったように思います。
今年の「ポケモンワールドチャンピオンシップス2024」は、ハワイで開催されます。世界一を目指す選手の皆さんを、是非一緒に応援しましょう!