ポケモンカード公式大会などで活動する公認ジャッジの仲間たちで、5月の大型連休を活用してリモートポケカの大会をやってみました。私たちのやりかたと大会の思い出をお伝えすることで、離れた場所にいる仲間たちと遊べるリモートポケカを楽しむ人たちが増えてくれたら嬉しいです。
・ポケモンカードゲームの公式大会等でジャッジとして活動できる公式資格
・ルールやロジックに精通し、公平なプレイ環境を導くことができることを証明する資格
・「公認ジャッジ」資格には「イベントオーガナイザー」資格も内包し、公認大会の開催も可能になる。
大会までの準備
今回集まったのは、普段ポケモンカードの公式イベントで一緒にジャッジとして活動している仲間です。「こういう時こそ自分たちで楽しみを作りだそう!」とSNSで呼びかけたところ、28人が集まりました。今回大会の運営はSkypeを使って行うことにしました。
まず予選準備として運営役は、参加者のSkypeへの招待、7グループへの振り分け、4人の総当たり戦の対戦結果を記録するスプレッドシートを作成しました。リモートポケカの運営は初めてでしたが、普段一緒にイベントを作っているメンバーなので、心強かったです。
7グループでの4人総当たり戦は5月2日(土)~5月5日(火)の4日間で行いました。
予選開始!オンライン対戦で気をつけること
参加者の半数近くがリモート対戦初心者だったため、最初は緊張している様子でした。リモートポケカは、相手のカードや盤面の確認にコツが必要です。そこで対戦相手がプレイしやすいように、以下のことに気を付けるようにしました。
- 使用するカード名、カードの効果をいつもよりゆっくりはっきりと読み上げる
- カメラに映っている範囲でシャッフルを行う。また、相手の番の間も自分の手札は相手に見やすい位置に置く
- カードをまとめてトラッシュするとき(博士の研究等)、何のカードをトラッシュするのか宣言する
- コインのかわりにコインサイコロを使う
- サイドをとったとき、残り何枚なのか宣言する
リモートポケカでは特別な機器が必要なのではと心配な方がいるかもしれませんが、日常的に使っている機器で十分にリモートポケカを楽しむことができます。
私が行った環境はこんな感じでした。
<対戦環境画像>
自分の盤面は三脚で高い位置からスマートフォンで撮影し、相手の盤面はパソコンで確認しました。撮影する機器と対戦相手を見る機器は別々に用意したほうが、ストレスなく対戦に集中できるのでおすすめです。
Webカメラがなくても手持ちのスマートフォンをカメラ代わりにしたり、パソコンがない人はスマートフォンに映る画面をタブレット画面にミラーリングして映したり、それぞれ工夫しているようでした。
時間が経つとともに、相手と離れた場所にいることも忘れて楽しい時間を過ごせました。対戦が終わるたびに「勝った!」「負けた~」と仲間同士で報告しあうのも、まるでチャンピオンズリーグに出ているような気分になり楽しかったです。
いざ決勝戦!みんなで観戦!
予選を勝ち抜いた7名による決勝トーナメントは5月6日(水)に行いました。リモートポケカは「観戦」もとても楽しいです。目の前で2つの場面を並べてみることができ、対戦者の声も聞き取りやすいため、普通の大会よりも臨場感が味わえました。対戦者に観戦者の声を聞こえなくすることも可能なので、観戦者だけのチャットルームを作るなどすればもっと楽しくできそうだなと感じました。より大きな画面で見れるようにするため、観戦に関してはパソコンやタブレットの使用がおすすめです。
今回決勝に進んだデッキは、「爆炎ウォーカー」に入っているマルヤクデVMAXがメインアタッカーで、ゼラオラGXのGXワザとデデンネGXでサポートする独創的なの炎デッキと、ラプラスVMAXをモスノウでサポートする水タイプのデッキでした。タイプ相性をしっかり活かしラプラスVMAXが勝利しました。
優勝
ラプラスVMAXモスノウデッキ
準優勝
マルヤクデVMAXゼラオラデッキ
最後に~ジャッジからのメッセージ~
最初は私たちも、機器や対戦環境の準備が大変そうと思っていました。また直接対面して遊ぶことが楽しいポケモンカードなので、対戦の雰囲気も想像しづらいところがありました。しかし実際に遊んでみると普段のポケモンカードとほとんど変わらない感覚で遊ぶことができました。さらに離れた友達と遊べるというリモートならではの長所も体感することができました。
最初は知り合い同士で始めてみるのがいいと思います。全国のイベントオーガナイザーがリモートポケカのサポートをする企画をしているので、知り合いとのリモートポケカに慣れてきたらイベントに参加してみてはいかがでしょう。 ぜひ「最初の一歩」を踏み出し、リモートポケカを私たちと一緒に楽しみましょう。