6月8日(土)、9日(日)と2日間に渡って行われたポケモンジャパンチャンピオンシップス2019(以下PJCS2019) カードゲーム部門の各リーグ優勝・準優勝者のデッキとインタビューをご紹介します。
マスターリーグ優勝 クリタ コウヘイ選手
レシラム&リザードンGXデッキ
インタビュー
――優勝おめでとうございます。本日使用したデッキについて教えてください。
レシラム&リザードンGXのデッキです。
デッキにミュウツー&ミュウGXを採用しなかった理由は、ミュウツー&ミュウGXが強く、ミュウツー&ミュウGXと対戦することになると思ったからです。
その場合、ミュウツー&ミュウGX同士の対戦になると弱点を突かれることになります。
また、カラマネロやギラティナの入った超タイプデッキに対して不利になるよりは、レシラム&リザードンGX一本にして不利を少なくした方が良いと考えました。
もう一つ、今回は無人発電所が多く採用されると思ったので、ミュウツー&ミュウGXが攻撃できないという状態になるよりは、逆に自分が無人発電所を入れることができるようなデッキ構築をしました。
――他の強力なデッキに対してどのような対策を用意していますか。
今回はレシラム&リザードンGX、ミュウツー&ミュウGX、ゾロアークGX、カラマネロとギラティナの入った超タイプデッキの4強だと考えていました。
ゾロアークGXとミュウツー&ミュウGXに対しては無人発電所を2枚入れています。
超タイプのデッキに対しては「あくのいましめ」をもったフーパを入れることにより、ギラティナからは一撃で倒すことができず、こちらは一撃で倒せるので試合を有利に進めることができます。
――今回のPJCS2019で印象に残っている試合はありますか。
準決勝のシーンで相手のミュウツー&ミュウGXに対し、こだわりハチマキとククイ博士があれば勝てるという場面で、デデンネGXの特性「デデチェンジ」をを使ったらどちらのカードも手札に来た上に、バトルポケモンをにがすためのエスケープボードまでついてきたので「今日は勝てる!」と思いました。
――今回のPJCS2019でMVPのカードは何ですか。
無人発電所です。
ミュウツー&ミュウGXが攻撃できなくなったり、ゾロアークGXの特性「とりひき」が使えなくなったり、ケルディオGXを突破できるようになったりと、無くてはならない存在でした。
――ポケモンワールドチャンピオンシップス2019(8月に開催する世界大会、以下PWCS2019)に向けて意気込みをお願いします。
栃木にはジュニアにもシニアにも世界大会に出場する選手がいるので、そこで練習をさせてもらいしっかり結果が出せるように頑張りたいです!
なんとクリタ選手は2018年の9月にポケカを始めたばかりとのこと!
社会人でありながらポケカを始めて約9か月という速さでの日本一!おめでとうございます!
続きまして、マスターリーグ準優勝はヒビノ コウスケ選手です!
マスターリーグ準優勝 ヒビノ コウスケ選手
ネクロズマデッキ
インタビュー
――準優勝おめでとうございます。本日使用したデッキについて教えてください。
新しいネクロズマを使ったデッキです。
今回はTAG TEAMやミュウツー&ミュウGXが強いと思ったので、超タイプで何か良いポケモンがいないかなと探したところ新しいネクロズマに行きつきました。
「スペシャルレーザー」が160ダメージ出るのでミュウツー&ミュウGXに対しては弱点を突いて一撃で倒せますし、カプ・テテフGXに対してもギラティナの特性「やぶれたとびら」で10ダメージを合わせると丁度170ダメージで倒すことができます。
160というダメージが、いろいろなポケモンに対して1~2回の攻撃で倒すことができます。
リサイクルエネルギーという特殊エネルギーがあるおかげで、継続して攻撃することもでき、ポケモンGXではないポケモンとしては攻撃力も安定感もあるポケモンだと考えました。
――他の強力なデッキに対してどのようなことを意識しましたか。
ゾロアークGXに対しては、のろいのおふだがついたポケモンが倒されると40ダメージがゾロアークGXに乗り、こだわりハチマキとリサイクルエネルギーがついたネクロズマであれば抵抗の-20ダメージ込みの170ダメージでも倒すことができます。
ペルシアンGX等のHP200のポケモンであれば、ギラティナの特性「やぶれたとびら」で10ダメージと、こだわりハチマキとリサイクルエネルギーがついたネクロズマのワザ「スペシャルレーザー」190ダメージの丁度200ダメージで倒すことができます。
レシラム&リザードンGXも練習の段階で160ダメージの攻撃を連続されるときついことが分かっていたので、戦える相手だと思っていました。
さらにデッキにはネクロズマGXが入っているので、「スペシャルレーザー」の160ダメージとのろいのおふだやギラティナの特性「やぶれたとびら」で170ダメージ以上を与えた状態を作り、ネクロズマGXのGXワザ「ブラックレイGX」を使ってレシラム&リザードンGXを倒しながら次のレシラム&リザードンGXに対して100ダメージを与えた状態を作るといったことも意識しました。
――PWCS2019に向けて意気込みをお願いします。
ここまで来ることができるとは思っていませんでした。デッキ構築やプレイングもまだまだなので、練習を重ねて緊張を無くし自分に自信をもってベストを尽くせるようにしたいです。
おめでとうございます!
続いては、シニアリーグ優勝のキトウ イツク選手のインタビューになります!
キトウ選手は昨年のPJCS2018のシニアリーグでも優勝しており、今回の優勝で2連覇となります!
シニアリーグ優勝 キトウ イツク選手
ゾロアークGX+ルガルガンGXデッキ
インタビュー
――優勝おめでとうございます。本日使用したデッキについて教えてください。
このデッキが一番対応力があり、できることのバリエーションが抜き出ていると思い使用しました。
――このデッキの使い方や特徴を教えてください。
このデッキの特徴としてリセットスタンプが3枚入っています。
相手の残りサイドが4枚のタイミングで使用するリセットスタンプが非常に強力で、自分は多い手札を維持することができ相手からのリセットスタンプを使われる可能性を減らすことができます。相手がサイドを取った後も、こちらは更にリセットスタンプを使用することができます。
そのため、序盤に相手にサイドを取られることをあまり気にせず、自分がサイド6枚を取りきることを一番大事にしました。
――使っていて強いと感じたカードはありますか。
ペルシアンGXの特性「キャットウォーク」が好きなタイミングでリセットスタンプやムサシとコジロウが使えるので非常に強いと思いました。
他にもプレシャスボールの影響もありデデンネGXが改めて強いと思いました。
デデンネGXに助けられたシーンが非常に多かったです。
――今回のPJCS2019で印象に残っている試合はありますか。
ベスト16でカジ タクミ選手との対戦が印象に残っています。
同じルガルガンGXとゾロアークGXのデッキで、自分が「こう来たらこうしよう」と想定していたプレイをあえて外してプレイしてくるのでとても大変だったことを覚えています。
――PWCS2019に向けて意気込みをお願いします。
海外に行くと自分はシニアではなくマスターでの参加になります。
マスターでは強い選手がたくさんいるので、マスターリーグでベスト8に残れるように頑張りたいです。
おめでとうございます!
続きまして、シニアリーグ準優勝のツキヤマ ヒナタ選手になります!
シニアリーグ準優勝 ツキヤマ ヒナタ選手
レシラム&リザードンGXデッキ
インタビュー
――準優勝おめでとうございます。本日使用したデッキについて教えてください。
レシラム&リザードンGXのデッキを使いました。
新しいデッキを十分に研究する時間がなかったため、先行でカキを使うことができればどんなデッキとも戦うことができると考えレシラム&リザードンGXのデッキを選択しました。
――今回のPJCS2019で印象に残っている試合はありますか。
ベスト16のトーナメント1回戦で友人のフカセ選手と対戦したことが印象に残っています。
他にもパンプジンのデッキと対戦したシーンが特に印象に残っています。
お互いに1勝し2試合目が終わったところで制限時間になってしまったため、3戦目がサドンデスでのスタートでした。相手の先行からスタートし、いきなりリセットスタンプを使われてしまい手札が1枚の状態で自分の番が回ってきましたが、ジラーチの特性「ねがいぼし」からリーリエを引くことができ、そこから後攻最初の番で相手を倒せる手札を揃えることができました。
――今回のPJCS2019でMVPのカードは何ですか。
ヒードランGXです。
自分が思っていた以上に後攻からスタートした時の動きが強かったです。
こだわりハチマキを付けると、「ばくねつスタンプ」でデデンネGXを一撃で倒せる点も強力でした。
――PWCS2019に向けて意気込みをお願いします。
ベスト8に残って日本勢でトップを狙いたいです。
おめでとうございます!
続いては、ジュニアリーグ優勝のミヤケ シュンスケ選手です!
なんとミヤケ選手は昨年のPJCS2018のジュニアリーグでも優勝しており、今回の優勝で2連覇となります!
ジュニアリーグ優勝 ミヤケ シュンスケ選手
レシラム&リザードンGXデッキ
インタビュー
――優勝おめでとうございます。本日使用したデッキについて教えてください。
レシラム&リザードンGXのデッキです。
他のデッキも試してみましたがチャンピオンズリーグ2019 京都でもうまく使うことができ、結果も残していたのであまり迷わずにデッキは決めることができました。
予選ではミュウツー&ミュウGXを入れた構築でしたが、予選の様子をみてレシラム&リザードンGXのデッキが思ったより多かったので決勝トーナメントでは同じデッキ同士の対戦を意識したヤドキングを入れた構築にしました。
――対戦ではどのようなことを意識していましたか。
TAG TEAMでもすぐに倒されてしまうダメージが出される環境なので、サイドを多くとられず大きなダメージが出せるバクガメスやヤドキングなどを中心に戦うことを意識しました。
状況によってはカプ・テテフGXで攻撃していくこともありました。
――今回のPJCS2019で印象に残っている試合はありますか。
準決勝で対戦した化石デッキが印象に残っています。
レシラム&リザードンGXに対してアバゴーラは弱点を突いて一撃で倒してくるので、サイドを多くとられずに大きなダメージが出せるポケモンで戦うことを意識しました。
――PWCS2019に向けて意気込みをお願いします。
今までよりもたくさん練習して、優勝して日本に帰ってきたいです。
おめでとうございます!
続きまして、ジュニアリーグ準優勝のヤナギバシ ツバサ選手のインタビューです!
ジュニアリーグ準優勝 ヤナギバシ ツバサ選手
レシラム&リザードンGXデッキ
インタビュー
――準優勝おめでとうございます。本日使用したデッキについて教えてください。
「フレアドライブGX」をもつリザードンGXと、「ぐれんのあらし」をもつリザードンGXを使ったミュウツー&ミュウGXのデッキです。
ミュウツー&ミュウGXがトラッシュに送った2種類のリザードンGXのワザを使えることができて強いと思ったので、ミュウツー&ミュウGXのデッキを使いました。
――このデッキの使い方やコツを教えてください。
なるべく早く2種類のリザードンGXをトラッシュに送り、ミュウツー&ミュウGXでリザードンGXのワザを使います。
「フレアドライブGX」と「ぐれんのあらし」を使い分けると300ダメージを2連続で出すことができるので、相手がTAG TEAMを使っている場合すぐにサイドを6枚とりきることができます。
――普段はどんな練習をしていますか。
20~30人のチームの人たちと練習をしています。
大会の前は一日中ポケモンカードの練習をしている日もあります。
今回はレシラム&リザードンGXのデッキとプテラGXのデッキが強いと思ったので、チームの人に練習してもらいました。
――PWCS2019に向けて意気込みをお願いします。
海外に行くのは初めてですが、世界大会では優勝したいです!
おめでとうございます!
いよいよ次は8月にアメリカのワシントンで開催される世界大会、PWCS2019になります!
PWCS2019に出場する選手の皆さん、世界を舞台に頑張ってください!