「チャンピオンズリーグ2020 愛知」マスターリーグ優勝のサイトウ コウセイ選手、同じく準優勝のサオトメ リュウジ選手のお二人に、ポケモンカードチャンネルで活躍中のカイリュー新海がさらに深く質問しました!
今回はそちらのロングインタビューの様子をお届けします。
お二人のデッキレシピは、この記事の最後に掲載しています!
―――「チャンピオンズリーグ2020 愛知」マスターリーグ優勝・準優勝おめでとうございます!
サイトウ選手・サオトメ選手:ありがとうございます。
―――長い1日だったと思いますが、今日を振り返ってみてどんな1日でしたか。
サイトウ選手:とにかく引きが良かったです。
引きたいときに引きたいカードを引くことができ、本当に運が良かったと思います。
サオトメ選手:自分は予選の試合でピカチュウ&ゼクロムGXのデッキと当たった時に、4回連続で初手にたねポケモンがこなかったりしましたが、お相手が「フルドライブ」を使うことが出来ずなんとか勝てた試合もありました。
全体を通してみると綺麗にプレイすることもできましたし、自分のプレイをすることができて楽しい1日でした。
ポケカを始めたのは1年前
―――今回のデッキを選択した理由はどんなところにありますか。
サイトウ選手:自分は1年前に発売した「タッグボルト」の頃からポケモンカードをはじめて、そこからずっとピカチュウ&ゼクロムGXをシティリーグでもチャンピオンズリーグでも使い続けてきました。
今回も一番使い慣れていて現状強いデッキの一つであるこのデッキで参加することを決めました。
サオトメ選手:僕も1年ほど前に発売した「ウルトラシャイニー」の頃からポケモンカードをはじめました。
当時はゾロアークGXを使っていたのですが、今回からはレギュレーションの変更もあったことで、強くて新しいカードを使ったデッキを使おうと思いザシアンVのデッキを選択しました。
「オルタージェネシス」と「ソード」「シールド」が、ピカチュウ&ゼクロムGXを強くした
―――サイトウ選手はピカチュウ&ゼクロムGXを使い続けているとのことですが、他のポケモンが流行っている時もずっと使い続けていたんですか?
サイトウ選手:はい。レシラム&リザードンGXやミュウツー&ミュウGXが流行っている時もずっとピカチュウ&ゼクロムGXで大会に参加し続けていました。
前回のチャンピオンズリーグ2020東京だけ0勝3敗という成績だったんですが、それ以外の大型大会では全てピカチュウ&ゼクロムGXのデッキで完走しています。
―――ピカチュウ&ゼクロムGXが強くなったと感じたタイミングやカードはありますか?
サイトウ選手:タッグコールとグズマ&ハラが追加されたころからかなり強くなったと感じました。
博士の研究とカプ・コケコVが追加されたことでさらに強くなったと思います。
後1フルドライブは狙わない
―――デッキを組む中でこだわった部分はありますか。
サイトウ選手:ピカチュウ&ゼクロムGXのデッキの多くは、デデンネGXやダートじてんしゃを多めに入れて手札を回していく形をとっていると思います。
自分の場合は、デデンネGXは1枚だけにしてタッグコールとグズマ&ハラを多めに採用することで、サンダーマウンテン◇を手札にもってきて先行の2番目で確実にピカチュウ&ゼクロムGXの「フルドライブ」を使えるようにしています。
後攻最初の番の「フルドライブ」は無理にはねらいません。それよりも安定した動きを優先するようにしています。
サンダーマウンテン◇がサイドにいってしまった場合は、デンジとカプ・コケコ◇を使うことで先行2番目に「フルドライブ」を使う動きを安定させるようにしています。
ジラーチを1枚も採用しなかった理由
サオトメ選手:自分の場合は特性「ねがいぼし」のジラーチを採用していないところがこだわりです。
強力な特性を持ったジラーチですが、対策として特性「あくのはき」を持ったアブソルが流行るのではないかと考えました。
自分のデッキにもアブソルを入れていますが、実際に相手のジラーチがバトル場からにげられないというシーンも多くあったので読みは当たっていたと思います。
もともと自分もジラーチを4枚入れた構築からはじめたのですが、練習をしていく中でザシアンVの特性「ふとうのつるぎ」で山札をひくことができるため、ジラーチやエスケープボードは採用せずに、ポケモンいれかえやふうせんを多く採用したほうが強そうだということに気づきました。
環境を「読む」ために
―――サオトメ選手も約1年前からポケモンカードをはじめられたとのことですが、どのようにして今回のような「読み」を身に着けていったのですか?
サオトメ選手:もともと他のカードゲームを遊んでいたのですが、カードゲームにおいて強力なカードは多くのデッキに採用される傾向にあります。
そこでシティリーグやジムバトルといった大会で使用されたデッキを見比べることから始めました。
例えば今回の大会前だと、アブソルが多くのデッキに採用されていました。
以前の「ダブルブレイズ」が発売されたあとはピカチュウ&ゼクロムGXのGXワザ「タッグボルト」の対策に、特性「ベンチバリア」のミュウが多くのデッキに採用されていました。
そのようなデータをもとに仲間たちと、「このカードを入れた方がいいのではないか」といった話をしています。
僕は山梨県でプレイをしているのですが、山梨県の仲間たちとそういった話し合いや、練習を重ねていく中で今回のような「読み」が身についたものだと思います。
一敗を喫した相手は?
―――決勝戦ではお互いに12勝1敗同士での対戦となりましたが、1敗についてはどのデッキに敗れましたか?
サイトウ選手:自分は6回戦でレシラム&リザードンGXのデッキに負けました。
自分の先行で試合が始まり、2回目の番までエネルギーを付けることができず相手のヒードランGXに攻撃され続けて負けるという...。
サオトメ選手:自分は最初の配信卓に出た試合で負けました。
相手はミュウツー&ミュウGXのデッキで試合内容は凄く良かったのですが、ネクロズマ たそがれのたてがみがサイドにいってしまっていて勝ち切ることができませんでした。
その試合で対戦相手と意気投合して「お互いに決勝トーナメントに上がって、配信卓でもう一度対戦しよう!」となり、本当にそれが実現しました。
そこでリベンジを果たすことができたので決勝まで上がることができました。
今、先攻・後攻はどちらが有利か?
―――今回のシリーズから先攻最初の番にサポートが使えないというルールになりましたが、じゃんけんで勝った時は先攻・後攻どちらを選びましたか。
サイトウ選手:先攻です。自分のデッキは先攻と大会前から決めていました。
13試合の中でじゃんけんで負けた時、相手も全員先攻を選んでいました。
サオトメ選手:自分も先攻を選びました。
対戦相手では、一人だけ後攻を選ぶ方がいたのですが、後攻最初の番にモクロー&アローラナッシーGXの「スーパーグロウ」を使って、ベンチのポケモンを進化させるデッキを使っていたので納得しました。
―――最後に一言メッセージをお願いします。
サイトウ選手:デッキの調整に付き合ってくれた会社の仲間や、愛知のピカチュウ&ゼクロムGX使いの友人に感謝したいです。
サオトメ選手:今回2位という結果を残すことができ、とても満足のいく結果でした。
練習や調整に付き合ってくれた山梨県の仲間たちに感謝しています。本当にありがとうございました!
サイトウ コウセイ選手、サオトメ リュウジ選手どうもありがとうございました。
こだわりのピカチュウ&ゼクロムGXのデッキと、環境を読み切ったザシアンVのデッキレシピはこちらになります。