6月28日(日)に開催されたニコニコ生放送主催「第2回 ポケモンカードゲーム スペシャルリーグ2020銀座」(以下、SL銀座)の優勝者だんのうら選手と、ポケモンカード世界チャンピオンの経歴を持つ3名、イトウシンタロウ選手、ヨネダタクヤ選手、コマツダユウタ選手にお話を伺いました。さらに出場者全員のデッキレシピも紹介します!
出場者デッキレシピ
だんのうらさん
後攻狙いのデッキです。最初の番にアルセウス&ディアルガ&パルキアGXのGXワザでダメージを加速しサイドを多く取れる流れを作ります。具体的にはレックウザGXの特性「しっぷうどとう」や、メタルソーサーを使い場のエネルギーを増やし、エネルギーつけかえでアルセウス&ディアルガ&パルキアGXにつけかえてコンボを決めにいきます。
ヨネダタクヤさん
相手のベンチからポケモンを呼び出せるカードを多めに採用しました。また戦況に応じて必要なポケモンを確実に山札からもってこれるようにキャプチャーエネルギーを採用しています。タイレーツ中心のデッキですが、闘抵抗を持つ苦手なボーマンダVMAXに対して弱点をつくことができるカプ・コケコVを採用しています。
イトウシンタロウさん
クワガノンVのワザ「パラライズボルト」で相手をグッズが使えない状態にし、メリープの特性「ふわふわまくら」とまどろみの森のコンボで相手を「ねむり」のまま動けなくします。ダストダスの特性「どくだまり」を使いさらに相手を「どく」にすることで、パラライズボルトのダメージの低さを補います。
コマツダユウタさん
ジュナイパーの特性「みつりんめいさい」を活かすため、相手のポケモンV・GX以外のポケモンを倒していくことが勝ち筋になります。ブルーの探索やメイを使って必要なタイミングでほしいカードを持ってきます。
サントスさん
ムゲンダイナVMAXの火力を上げるため、クロバットVを中心に悪タイプのポケモンをベンチに並べていきます。後攻の場合はアローラニャースのワザ「でばなをくじく」がエネルギーなしで60ダメージだせて強力です。マニューラGXとダークライ◇のコンボで、エネルギーがない状態からムゲンダイナVMAXに一気につけることもできます。
たなっちさん
コインをいっぱい使います。ピカチュウ&ゼクロムGXのタッグボルトGXがメインの勝ち筋です。ターボパッチ4枚・エネルギーつけかえ4枚で、後攻からワザ「フルドライブ」も狙えるため安定性も高く、試合中どこかで6枚つけてタッグボルトGXを狙うことも可能です。
ライバロリさん
リザードンVMAXを育てて最強パワーでごり押します。HP340のムゲンダイナVMAXなど、300で倒せない相手は、ボーマンダVMAXのワザ「ツインソニック」で40ずつダメージを与えることで調整できます。溶接工もトリプル加速エネルギーも2匹で共有することが可能です。
松丸亮吾さん
後攻の最初の番にGXワザ「フルボルテージGX」で一気に場のエネルギーを完成させることができます。とにかく後攻さえとれれば、エネルギースピナーからのデデンネGXや、ツボツボなどでトラッシュに雷エネルギーを高確率で5枚おくことができ、さらにはあとだしハンマーで相手のテンポを遅らせられます。エレキパワーを絡めた大火力でポケモンVMAXも一撃で倒せします。
ディフェンディングチャンピオンのヨネダ選手との決勝戦。
だんのうら選手
拡張パック「ムゲンゾーン」が発売され現環境はムゲンダイナVMAX中心だと考えました。その対抗デッキを考える中でザシアンとザマゼンタがムゲンダイナに立ち向かっていって勝ったら格好いいなと思い、そのコンセプトで作ったデッキです。メインアタッカーはザシアンVとサイドレースを有利にするアルセウス&ディアルガ&パルキアGX、ザマゼンタVはムゲンダイナVMAXの足止めを想定していました。
ヨネダ選手
僕もムゲンダイナVMAXの悪デッキをまず意識しました。あとはピカチュウ&ゼクロムGXやデデンネGXなど雷ポケモンも多いのではと思い、双方に強く出られる闘タイプのデッキを選びました。
だんのうら選手
Bリーグ予選でタイレーツのデッキを見た時最初驚いたのですが、よく考えたらアリなデッキだなと思って唸りました。さらに僕のデッキには闘弱点のクロバットVとデデンネGXが入っていて、、これは不味いなと内心焦っていました。
ヨネダ選手
そういったサポートポケモン達を倒して勝ちたかったのでポケモンキャッチャーを4枚入れていたんですよ。でも使う場面がないまま終わってしまいましたけどね(笑)
だんのうら選手
そういえば決勝戦の序盤、ワザ「アルティメットレイ」を使うかGXワザ「オルタージェネシスGX」を使うかで悩んで結果ワザ「アルティメットレイ」を使ったのですが、最適解だったのかが気になっています。僕のプレイどうでした?
ヨネダ選手
GXワザ「オルタージェネシスGX」だった場合、僕は逆転手段を持っていました。ワザ「アルティメットレイ」を使われたことで算段が狂ったので正解だったんじゃないかと思います。
だんのうら選手
なるほど。3月のSL銀座では予選リーグでヨネダ選手に大敗しましたからね。あれから成長できていたなら嬉しいです(笑)
先攻と後攻の駆け引きがより面白くなってきた。
コマツダ選手
僕がお声がけいただいたのはジムバトルが再開した頃で、調整のために何度も通い準備しました。ジムでは先攻を選ぶプレイヤーも多く、ポケモンV、ポケモンGXに対して有利に動けるジュナイパーとダメージ加算できるアルセウス&ディアルガ&パルキアGXで後攻で上手く勝ち切ることができていたのですが、今日は後攻を選ぶ人が多かったですよね?
イトウ選手
僕のもそうですが後攻有利なデッキが集まりましたね。メリープとクワガノンVのデッキにダストダスのどくを組み合わせることで相手の番が終わる時に相手のバトルポケモンがきぜつするようにダメージを調整し、クワガノンVがダメージを受けずに戦えるように組みました。真剣に勝ちにきたつもりっだのですがタイレーツに大敗しましたけど。お声がけいただく大会で勝てたことがないので悲しいです。
ヨネダ選手
僕はそれにはあてはまらないデッキでしたけど、皆さんに後攻を渡すわけにはいかない理由で後攻を選んでました(笑)いままではなかった駆け引きですよね。こういうのも含めてポケカはどんどん楽しくなっていっていると思います
ポケカプレイヤーの皆さんに一言
コマツダ選手
ここ暫くの間は遊べる場所がかなり限られていましたが、トレーナースウェブサイトでチャンピオンズリーグ2021横浜の開催発表もあったようにこれからは遊べる場所も増えてくると思います。自分なりの目標も立てやすくなっていくと思うので、これからも一緒に楽しんでバトルをやりましょう。
イトウ選手
2018年7月のGXスタートデッキの時のように、Vスタートデッキの発売でポケカのムーブメントがまた来ると思います。たくさんの新しい人がポケカを始めると思うのでみんなで楽しんでいきましょう。
ヨネダ選手
今日は本当ならポケモンジャパンチャンピオンシップスが開催されていた日なんですが、このSL銀座だけではなくポケカユーザーさんが開催しているリモートポケカの大会も開催されています。実は僕も興味があって出たかったのですが。ポケカを盛り上げようとしているのは公式だけではなくユーザーさんたちにもたくさんいます。それがポケカのいいところだと思います。なのでオンライン・オフライン問わず自分の興味のあるところにどんどん行ってみてください。きっと楽しいことが待っていると思います。
だんのうら選手
僕は職業柄1人でポケカ対戦をしている時間が多いのですが、対面ポケカでもリモートポケカでも1人回しでもポケカはプレイしていて楽しいし上達できると思います。僕を含めポケカの対戦動画を作っている方たちも多くいらっしゃるので、ぜひそういった動画も参考にして来シーズンに向け一緒に準備をしていきましょう。