毎週水曜日14時に更新! 連載企画「限界まで語り尽くす! My Favoriteポケカ」では、ポケカをプレイしているあの有名人やポケカ四天王など、様々な人たちから話を聞いて、「My Favoriteポケカ」、すなわち、「ポケモンカードゲームの中で気に入っているカード」を、好評発売中の新商品から1枚紹介してもらいます。
第11回は、動画クリエイターのもこうさんにお話をお伺いしました。
プロフィール
YouTubeなどでポケモン関連の動画をアップロードしている動画クリエイター。2009年から動画投稿を開始。YouTubeのチャンネル登録者数は104万人(2020年7月現在)。歯に衣を着せぬ痛快な発言や、「ガチ両刀(耐久を下げて両刀に特化することの意)」といった特徴的な言葉遣いで人気を集める。
―――はじめまして。今日はよろしくお願いいたします。さっそくですが、自己紹介をお願いします。
実況動画をとってます、もこうと申します。よろしくお願いします。
―――もこうさんはポケモンカードをどれくらいプレイされていますか。
小学生の頃からポケモンカードは集めていて、友達と対戦もしていました。大阪で行われたポケモンカードの大会にも出ていました。ポケモンカードGBというゲームでルールは覚えたんですが、それからずっとポケカやってませんでした......(笑)
GXスタートデッキが発売した時にライバロリ君に誘われて、そこから徐々にまたポケカに触れ始めました。秋葉原のカードショップにいって拡張パックが売っていたらすぐに買ってましたね。自分の周りもポケモンカードを始めていたので、情報を色々共有して、そこから再開した感じですね。割とポケモンカードのブームに便乗した感はありますね。
――久しぶりにポケモンカードに触れた印象はどうでしたか。
面白かったんですよ。読みが深かったり、一個一個考えることが多くて「思ったよりカードゲームだな」っていうのが率直な感想でした。これは常々言ってるんですが、60枚のデッキで1枚挿しのカードを引くことができるカードゲームなので、その1枚のカードで逆転することができる。これが一番の魅力だと思っています。それこそ去年はレシラム&リザードンGXが強力で、そのカードに対して拡張パック「超爆インパクト」に収録されているヤドキングが無色エネルギー3つでワザを使えるので、トリプル加速エネルギーをつけてレシラム&リザードンGXを1撃で倒したことがありました。大会ではヤドキングをデッキに1枚だけ入れていて、それで捲(まく)った(※)試合もありました。ポケカの1枚挿し強いなって感じましたね。
(※)ここでは「負けている分を取り戻す」の意で使用
―――そうなってくると、デッキを組む楽しさにも繋がりますよね。
そうそう! デッキ構築めっちゃ面白いんですよ。それも魅力だなって思いますね。カードプールが広いから「このカード実は強いんじゃ?」みたいなこともあります。ポケカ四天王のイトウシンタロウ選手なんかは、発想が豊かで、大会でも独特なデッキで結果を残していて、そういう人がいるということがポケモンカードの環境を物語ってるんじゃないかなって思いますね。
―――ちなみに本日選んでいただいた「My Favoriteポケカ」についてなんですが......
「My Favorite」ってどういう意味ですか?(笑)
―――「私のお気に入り」という意味ですね。選んだ1枚は何でしょうか。
ヘルガーVです。
(拡張パック「ムゲンゾーン」収録)
―――ゲームの方でもヘルガーがお気に入りですよね。
そうなんですよ、好きなんですよ。1番好きなポケモンです。今回のヘルガーVはポケモンVということで、たねポケモンなのですぐに場に出せるし、HPも高いし、ワザの「おとしまえフレイム」って名前がかっこいいじゃないですか。
―――ワザの名前に少しもこうさんっぽさがありますよね(笑)。
そう、すごく親近感を覚えて(笑) 「おとしまえちゃんとつけなダメだよ」っていう悪道を行くヘルガーだなと思って。ワザもエネルギー3つで100ダメージに条件付きで200ダメージ、これ強いなって。
―――強いですよね。ダメカンの部分の条件はどう考えてますか。
それを考えてきたんですよ...... もちろん他の人の記事とか参考にはしたんですけど、いいヤツいるんですよ。ワザ「れんぞくブレイズボール」のリザードン。特性「たけるとうき」でダメカンを自分にのせます。
ベンチにヒトカゲを出して、次の番にふしぎなアメでリザードンに進化させて、特性「たけるとうき」を使ったらそれだけでヘルガーVのワザ「おとしまえフレイム」に100ダメージ追加される条件は満たされると。しかもこのリザードンがそもそも強いんですよね。ヘルガーVとリザードンの2大エースで使うのがいいんじゃないかと考えました。
―――ポケモンV・ポケモンGXからダメージを受けないポケモンもいくつか登場したので、その組み合わせは凄くいいと思います。
そうですよね。ここから僕オリジナルの構築があって、ヘルガーVのHP210じゃないですか。でもムゲンダイナVMAXのワザ「ドレッドエンド」の最高ダメージ270を耐えられるんですよ...... まずタフネスマントをつけてHP260、そこにヒート炎エネルギーをつけるとHP280まで伸びるんですよ。ムゲンダイナVMAXのワザを一度受ける間に2回「おとしまえフレイム」を使えればムゲンダイナVMAXに勝てます。しかも、タフネスマントとヒート炎エネルギーを手札に持ってこれるサポートとしてグズマ&ハラがあります。これで簡単に揃えることができます。どうですか。
―――いいですね! 今の環境を踏まえたヘルガーVの使い方といった感じがしますね。
はい、ちゃんと考えました。ただ対戦で1回もやったことないです。全部机上の空論です。
―――ちなみに、もこうさんはゲームのほうだと、使用率が高くないポケモンをよくお使いになる印象ですが、ポケモンカードでも同じような考えをされますか。
そうですね、「流行ってるデッキは使いたくない」みたいなところはありますね。実際カードゲームは、その強さを知るために、強いと言われているデッキを使うべきだとは思うんですよね。だけど、「俺は使わないから」「メタるから」って調子こいたこと言ってますね。ゲームよりもポケモンカードの方が、そういったことができるんじゃないかとは思います。それこそイトウシンタロウ選手が独特なデッキを使って勝つじゃないですか。彼の様にはなれないですけど、自分の好きなポケモンを使って、強いデッキに勝てる構築をしようという意識はあります。
―――ポケモンカードでもご自身のこだわりを貫く、もこうさんらしい「My Favorite ポケカ」でした。ありがとうございました! 最後に、もこうさんにとってポケモンカードとはどんな存在ですか。
ポケモンの教科書です。ポケモンの世界、ポケモンのかわいらしさ、ポケモンのタイプや能力、どういう特性をもっているかっていうことが全部書いてある。もちろん教科書という中にはカードゲームとしての一面も含まれていて、カードゲームとしてもポケモンカードは本当によくできている。カードゲームの基礎であるリソースの使い方や、トレードの概念、プレイにおけるケア、読み合いといった対戦ゲームとしての魅力も全部詰まっているんじゃないかと思います。コレクションとしてキラカードを集めてもいいですし、そういったことを一言で表すと「教科書」ですね。
―――本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!
こちらこそ貴重な機会をありがとうございました!
―――今回、インタビュアーはカイリュー新海が担当しました。
毎週水曜日更新の「限界まで語り尽くす!My Favoriteポケカ」、次回は7月15日(水)14時に第12回を公開いたします。
第12回は、「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2019」マスターリーグ優勝者、クリタコウヘイ選手にお話を伺いました。ご期待ください。