10月3日(土)と4日(日)の2日間にわたって開催された「チャンピオンズリーグ2021 横浜」の、各リーグ優勝者、およびマスターリーグの準優勝者にインタビューを実施しました。実際に使用されたデッキとあわせてご紹介します。
マスターリーグ優勝 テラダ ケイト選手
ズガドーンデッキ
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今日の大会を振り返っての感想を教えてください。
2日間でこんなにポケモンカードをしたのは初めてでした。集中力がなかなか続かず、どうしてもミスが出てしまいました。大会は楽しかったですけど
―――今回使用したデッキについて詳しく教えてください。
しっかり回すことができれば色々なデッキを対策することができ、どのデッキにも勝つことができると考えて、このズガドーンのデッキを選びました。 色々なカードを入れたデッキになっています。対戦相手によってカードを使い分け、サイドのとり方を考える構築になっています。その分、柔軟な動きをすることができます。 ズガドーンはポケモンVMAXを倒すこともでき、デッキ構築の自由度も高いと考えたので、このようなデッキを作りました。
―――今日の大会を通してポイントとなったキーカードは何ですか。
ファイアローVとガラル ジグザグマです。どちらもムゲンダイナVMAXのデッキを意識して採用したのですが、思った通りの動きをしてくれました。 ズガドーンデッキを警戒する人が増えて、無人発電所の採用が定着したこともあり、特性「リセットホール」のマーシャドーもポイントにはなりましたね。
―――ポケモンワールドチャンピオンシップス2021(以下、ポケモンWCS2021)とポケモンジャパンチャンピオンシップス2021(以下、ポケモンJCS2021)に向けて意気込みをお願いします。
初めての世界大会なので、まずはしっかり1日目を勝ち抜いて、2日目に残れるように頑張ります。
マスターリーグ準優勝 タカマツ ゲン選手
ルカリオ&メルメタルGX・ザシアンV・ザマゼンタVデッキ
インタビュー
―――準優勝おめでとうございます。今日の大会を振り返っての感想を教えてください。
2日目から疲れを感じましたが、毎試合踏ん張って戦い続けました。今回の大会を経験して、体力をつけようかなと思いました。
―――本日使用したデッキの選択理由を教えてください。
ムゲンダイナVMAXを使うプレイヤーと対戦する回数が多くなると思ったので、そうなったときにこちらの動きが遅れてしまったとしても、必ず有利に立ち回れるようなデッキを使おうと考えました。なので、まずはザマゼンタVを使うというところから始まり、同じ鋼エネルギーを使えるという点でザシアンVを入れることで、ザマゼンタVでは足りないダメージを補えます。ザシアンVでもザマゼンタVでも厳しい相手に対しては、ルカリオ&メルメタルGXのGXワザ「フルメタルウォールGX」で、相手のエネルギーをトラッシュすることを考えてデッキを作りました。この組み合わせは拡張性も高く、カプ・レヒレなども採用することができました。 元々ジラーチをもっと多く入れていたのですが、アブソルを採用しているデッキがかなり多いと考えていたので、ジラーチを2枚に抑え、その分ザシアンVとザマゼンタVを増やした形にしています。 ネクロズマ たそがれのたてがみは、ズガドーンデッキに入っているレシラム&リザードンGXを対策するために採用したカードです。自分のデッキではレシラム&リザードンGXをどうしても1撃では倒すことができません。なので、レシラム&リザードンGXがベンチにいる段階で、ザシアンVのワザ「ブレイブキャリバー」で倒せる状況にしておく必要があり、そのためにネクロズマ たそがれのたてがみのワザ「たそがれのだんがん」で、ベンチのレシラム&リザードンGXにあらかじめダメージをあたえておきます。そうしておくことで、レシラム&リザードンGXがワザをつかえる機会を1回限りにすることができます。
―――今日の大会を通してポイントとなったキーカードは何ですか。
ザマゼンタVですね。ムゲンダイナVMAXのデッキに対しては、しっかり自分のベンチに出すポケモンを管理すれば、かなり有利にゲームを進めることができます。同時にセキタンザンVMAXに対しても強く、格闘道場を意識してサイドを先に取りすぎないように注意して動けば、ザシアンVとザマゼンタVで押し切ることができます。
―――最後にポケモンWCS2021とポケモンJCS2021に向けて意気込みをお願いします。
「チャンピオンシップシリーズ2020」では、ギリギリ世界大会の出場権を得られませんでした。今回の結果で初めて世界大会に出場できることになり嬉しいです。大会に向けて、YouTubeに動画を上げながらポケモンカードを練習していきたいと思います。
マスターリーグのお二人は、2日間で17試合を戦い抜きました。お二人ともポケモンWCSではさらに熱い試合を見せたいとのことで、今から本当に楽しみです! あらためて、優勝・準優勝、おめでとうございます!
シニアリーグ優勝 ワカマツ ヒカリ選手
ムゲンダイナVMAXデッキ
インタビュー
―――優勝おめでとうございます。今日の大会を振り返っての感想を教えてください。
ムゲンダイナVMAXのデッキを使いました。どうしても使いたかったので、このデッキで色々なデッキに勝てるように工夫しました。
―――ワカマツ ヒカリ選手のムゲンダイナVMAXデッキで、工夫されたポイントはなんですか?
デッキ全体としては、アブソル、フーパ、アローラ ニャース、イベルタルGXを、すべて1枚ずつ入れて、様々なデッキを見れるようにしています。 デンジャラスドリルは採用せず、代わりにフーパを入れてズガドーンに勝てるようにしています。ハイド悪エネルギーを4枚入れて、「絶対にフーパで攻撃するぞ」と考えながらデッキを構築しました。フーパは1枚しか採用していませんでしたが、大会中1度もサイドにいきませんでした(笑)。後攻の場合はアローラ ニャースもワザが使えるように、ポケモンいれかえと回収ネットも3枚ずつ採用しています。 セキタンザンVMAXのデッキがつらいので、ウィークガードエネルギーを2枚入れて、セキタンザンVMAXにも勝てるようにしています。
―――大会中に活躍したキーカードはありましたか?
フーパがめちゃくちゃ活躍しました。ズガドーンのデッキに対しても強かったですし、先攻2回目の番でジラーチを倒せる点も強力でした。デッキに入れる余裕があれば2枚入れたいくらいでした。 アローラ ニャースのワザ「でばなをくじく」もとても強くて、後攻最初の番にジラーチを倒せた試合が3回ありました。
―――最後にポケモンWCS2021とポケモンJCS2021に向けて意気込みをお願いします。
どちらの大会も新しいカードが追加されていると思うけど、いっぱい練習して勝ち進みたいです。
ワカマツ ヒカリ選手はシニアリーグに上がった最初の大会が本大会ということで、なんと小学6年生でシニアリーグを優勝する形となりました!あらためて優勝おめでとうございます!
ジュニアリーグ優勝 ヤナギバシ ソウシ選手
アルセウス&ディアルガ&パルキアGX・ザシアンVデッキ
インタビュー
―――優勝おめでとうございます!今回使用したデッキについて教えてください。
アルセウス&ディアルガ&パルキアGXとザシアンVのデッキを使いました。 大会前日までズガドーンのデッキとどちらにするか最後まで悩みましたが、安定感があり、使い慣れているこのデッキを選びました。
―――最後まで悩みぬいたというデッキの、特にこだわっているポイントはありますか?
ザシアンVが2枚、ザマゼンタVが1枚、クチートGXが2枚入っている点です。 ザシアンVを3枚使うことはないので2枚に抑えて、代わりにクチートGXを2枚入れて、クチートGXでも攻める構築にしています。 ムゲンダイナVMAXのデッキと当たった時は、ザマゼンタVが思った通りの活躍をしてくれました。ザマゼンタVで攻めていくことも、時間を稼ぎながらリセットスタンプなどで妨害することもできました。特に予選の最終戦では、ムゲンダイナVMAXを相手にサイドを5枚取られたところから、ザマゼンタVを駆使して逆転勝利につなげることができました。
―――大会の中でポイントとなった、キーカードはありますか?
このカードのおかげで決勝トーナメントに勝ち上がることができたので、ザマゼンタVには助けてもらいました。 決勝戦では、ジラーチが特性「ねがいぼし」でボスの指令を引き当ててくれて、優勝することができました。ジラーチもデッキに入れるか最後まで迷ったカードだったので、入れておいて本当に良かったと思っています。
―――最後にポケモンWCS2021とポケモンJCS2021に向けて意気込みをお願いします。
一緒に練習してくれた皆さんありがとうございました。世界大会であるポケモンWCS2021の出場権を獲得できたので、もっと練習を重ねて、そこでも優勝できるように頑張りたいです!
同じデッキタイプとの練習は何度も繰り返してきたとのことで、決勝戦ではその成果を存分に発揮する結果となりました。優勝おめでとうございます! ポケモンWCS2021でも優勝を目指して頑張ってください!
「チャンピオンシップシリーズ2021」の幕開けとなった「チャンピオンズリーグ2021 横浜」は、どのリーグも違ったデッキが優勝する結果となりました。 次回の大会では、どんなデッキが活躍するのか今から楽しみですね!