連載企画「"もっと"限界まで語り尽くす! My Favoriteポケカ」では、あの有名人やポケカ四天王など様々な人たちから話を聞いて、「My Favoriteポケカ」、すなわち「ポケモンカードゲームの中で気に入っているカード」を、回ごとにテーマを設けながら紹介してもらいます。
今回は、「れんげき」のカードの「My Favoriteポケカ」というテーマで、サイトウコウセイ選手にお話しをお伺いしました!
サイトウコウセイ選手
第4期ポケカ四天王。2018年秋頃からポケモンカードゲームを始め、その翌年に開催された「チャンピオンズリーグ2020 愛知」において優勝を果たした。
(本インタビューは、サイトウコウセイ選手の第4期ポケカ四天王就任前に実施されました)
――今日はどうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。サイトウコウセイと申します。プレイヤーネームも、本名と同じくサイトウコウセイで活動しています。 2018年の12月頃に、GXスタートデッキとGXウルトラシャイニーを買って始めたので、ポケカ歴は約2年半位になります。元々は会社のメンバーとカジュアルに遊ぶためにポケモンカードを始めましたが、どっぷりハマってしまい、始めて1年後の「CL2020 愛知」で優勝する事ができました。
現在は会社の代表取締役をやりながら、ポケモンカードの世界チャンピオンを目指して、日々練習を続けています。
――自己紹介ありがとうございます。会社の代表取締役されながら「CL2020 愛知」で見事優勝されるという、なんだかすごいことをさっそく伺った気がしますが、そんなサイトウ選手の「My Favoriteポケカ」をお伺いしたいと思います。
れんげきウーラオスVMAXですね。
僕がデッキを作る上で意識していることは、デッキのメインとなるカードのコンセプトが強力であるという点と、その強力なコンセプトの再現性が高いことの2点です。
れんげきウーラオスVMAXは、条件を満たすと闘エネルギー1個で150ダメージを出すことができるワザ「しっぷうづき」と、相手のポケモン2匹に120ダメージを与えるワザ「キョダイレンゲキ」の2つが、強力かつ再現性が高いと思います。
――再現性というのがキーワードになりそうですね。安定して強い動きが取れる必要があると。
はい。もっと具体的な場面でいうと、ウーラオスVMAXは闘タイプなので、雷タイプや悪タイプのポケモンの弱点をつくことが出来ます。汎用性が高く様々なデッキに採用されている、デデンネGXやクロバットVを、「しっぷうづき」で簡単にきぜつさせることができます。
――多くのデッキに入っている、よく見かけるポケモンなので、活躍の場は多そうです。
また、「キョダイレンゲキ」は、いろんなパターンで使えるとても強力なワザです。たとえば相手がポケモンVやポケモンGXであれば、まずは「しっぷうづき」で150ダメージを与えて、次の番に「キョダイレンゲキ」を使うと150ダメージ+120ダメージで合計270ダメージになるため、多くのポケモンVやポケモンGXをきぜつさせることができます。
――270ダメージもあれば、多くのTAG TEAM GXもきぜつさせることができますね。
相手がポケモンVMAXの場合は、「しっぷうづき」で150ダメージを与えたポケモンをベンチに下げられても、特性「スローイングコーチ」のナゲツケサルと望遠スコープを揃えることができれば、150ダメージ+180ダメージの合計330ダメージにすることが出来き、多くのポケモンVMAXをきぜつさせることもできます。
そして別のポケモンにもダメージを与えることが出来るので、サイドレースで有利になり、うまく決まると勝ちに直結する非常に強力なワザです。
――どのポケモンにダメージを与えるか、状況に応じた判断が必要になりそうですが、逆にいえば、どんな状況でも対応できる幅が広いカードといえそうです。
あとは、カードイラストも好きですね。特にスペシャルアート版はイラストに躍動感があってかっこいい。デッキには通常版のカードを使っているのですが、コレクション用でスペシャルアートのカードも揃えています。
――それでは、れんげきウーラオスVMAXを採用した、デッキのほうをご紹介いただけますでしょうか。
こちらです。
基本的には、れんげきウーラオスVMAXの「しっぷうづき」と「キョダイレンゲキ」を使い、サイドを6枚取ることを目指します。双璧のファイターで新しく登場した特性「クイックシューター」のインテレオンと特性「スローイングコーチ」のナゲツケサルを採用し、よりキョダイレンゲキを強く使える構築になっています。
ジメレオンとインテレオンの特性「うらこうさく」で好きなグッズやサポートを手札に加えられることや、メッソンのワザ「どんどんよぶ」で「れんげき」のたねポケモンをベンチに置く事ができる為、安定感も抜群です。
――やりたい動きがしっかりできるように考えられています。特定のデッキやカードに対する対策はあるでしょうか。
ミュウツー&ミュウGX軸のデッキなどの、苦手な超タイプのデッキに対しては、ジラーチGXの特性「サイキックゾーン」で弱点をなくしたり、特性「シャドーボックス」のミミッキュでミュウツー&ミュウGXの特性「パーフェクション」を消せるようにしています。最短で、先行2回目の番から「キョダイレンゲキ」を使いサイドを取っていく事もできる非常に強力なデッキだと思います。
――攻守ともに隙のない、とても完成度の高いデッキですね。ご紹介ありがとうございました! サイトウ選手の、ポケモンカードゲームとの思い出や今後の豊富もお聞かせいただけますでしょうか。
先日ちょうど「チャンピオンズリーグ2021 愛知」があったのでチャンピオンズリーグの話しになるのですが、僕が初めて出場したのが「チャンピオンズリーグ2019 千葉」でした。その時は、初出場という事もあり、めちゃくちゃ緊張していたのですが、それでも順当に勝ち上がる事が出来き、あと少し勝てば決勝トーナメントというところで、動画クリエイターのだんのうら選手と対戦になりました。
僕がグズマをプレイすれば勝っていた場面で、間違えてジャッジマンを使ってしまい、その番に勝つことができずに結局負けてしまって、その後はそのミスを引きずってしまいました。予選完走はできましたが、決勝トーナメントには行けなかったという苦い経験でした。
その後に行われた「チャンピオンズリーグ2020 愛知」の予選最終戦でも、まただんのうら選手と対戦となり、勝てば決勝トーナメントがかかる大一番で緊張しましたが、「チャンピオンズリーグ2019 千葉」の時の事を思い出し、できるだけ丁寧にプレイすることを心掛け、結果、勝利する事ができました。
それから、決勝トーナメントに進出し優勝する事ができたため、あの時の苦い経験が活きたなと、実感しましたね。
――大きな大会はプレッシャーとの戦いでもありますから、一流の選手でもミスは珍しくありませんが、そこから、苦い経験をしっかり活かして勝利に繋げる点はさすがです。
あと、2019年に開催された「ポケモン企業対抗戦」に出場した経験があります。名刺交換をしてから色んな企業の方々と対戦し、最終的なチップの数で優勝チームを決めるというイベントで、その時は、会社のポケカを一緒に始めたメンバーと同じチームで戦う事が出来きとても楽しかった印象があります。
僕の会社にはポケカ部があり、ポケモンカードで知り合った人の採用もしているため、また出場できる機会があればリベンジしたいですね(笑)
――サイトウ選手、今日はどうもありがとうございました!
動画クリエイター Refuさんのインタビューが、本日更新で同時掲載されています。合わせてご覧ください。